小金沢連嶺から南大菩薩連稜縦走'10.12.17~18(前夜発) 晴

一日目 裂石-上日川峠-石丸峠-小金沢山-牛奥ノ雁ケ腹摺山-黒岳-白谷丸-湯ノ沢峠避難小屋(泊)
二日目 小屋-大蔵高丸-ハマイバ丸-大谷ケ丸-滝子分岐-すみ沢分岐-曲沢峠-大鹿山-景徳院-JR甲斐大和駅

 五箇所の秀麗富嶽十二景から富士を見ようと出かけましたが、いろいろありバッチリとはいきませんでした。それにしても日本列島への寒波襲来で大菩薩の南の山塊も相当の冷え込みでした。

@ハマイバ by携帯

 今回は塩山からバスで大菩薩峠登山口である裂石まで入りました。このバスはこれまでワンコインバスでしたが、昨年から300円に値上げされたようです。でもまだ安い方でしょう。今日のように3人の登山客と一般客2人の5人では赤字でしょうからね。どうやら甲州市はその他の路線も一斉にどこまで乗っても300円に値上げしたようです。

 ところで今回の登山は寒さとの闘いでもありました。しっかり担いだ荷重のお陰?でなんとか歩けたといえるほどでした。笑
 それでも足元に続く北向きの日陰で凍てついた小雪の箇所の通過には気をつかいながら、どうしても速度も鈍りがちです。しかしアイゼンは使用せずにとうしました。

 歩き出して半時間もしないうちに千石茶屋をすぎ、すぐに第一展望台で南アの北部の冠雪の山々が鮮やかに見え、早くもテンションを上げてくれます。次の第二展望台はそんなに展望はなく通過でした。

 そして歩き疲れたころにロッヂ長兵衛のある上日川峠に到着で行動用水補給で一服でしたが、さすがに人影はありません。ロッヂ長兵衛の屋根には霜が下りて白くなっています。

8:00 バス停で準備中が一番寒かった・・ 写真は失敗作で南アが出ていない・・
9:37~45 上日川峠のロッヂ長兵衛 10:04 唯一沢の渡渉ヶ所

 ロッヂ長兵衛からは誰一人として出会いません。バスで一緒だった二人は可愛いザックからして大菩薩嶺の日帰りでしょう。

 石丸峠への道に見るべきものもほとんどない冬枯れを一人進みながら、今この吾はどうして生の時間を追っているのだろうか?、このような生き方の道は間違ってはいないのだろうか?などと感じながらの行動です。

 ほどなく季節運行のバス停のある車道が過ぎるとさすがに急登が堪えます。喘ぎながら小休を何度もいれてのスロー前進です。
 ようやく唐松林続く次の林道が過ぎればまもなく石丸峠も近いことを知っている心に余裕も生まれるというものです。

10:09~12 小屋平には石丸峠入り口バス停  10:32 上の林道は土砂崩れで200m右に登山口

 ようやく黒々とした小金沢山が見え出したころここで気がつきました。それはきれいな富士山が待ってくれていたことからでした。
 実は今回のデジは最近チェンジして取説も読まないで持参したために、絞り数値やコントラストの設定方法等にうろうろでした。重い荷物を持ちながらのこのような状態では上手く撮れるハズはありませんよね・・。

 次の画像がその結果で、情けないばかりです。目の前は最高の富士でワクワクものでしたが、写真がこのありさまでは泣くに泣けません。

10:50 石丸峠手前の水平道?あたりから小金沢山の右側に富士は最高にきれいでしたが・・

 そしてようやくあたり一面笹原が広がる石丸峠到着で予定どうり大休止です。風がまともでしたが何とか日が照ってくれましたので20分も座って休めました。そう今日は湯ノ沢峠泊まりのためにゆっくりできます。 

11:19~39 石丸峠で昼食でした。 4人組の若者はマウンテンバイクで〜

 そこへ4人組の若者達がマウンテンバイクで賑やかに登場です。聞けばこれから牛ノ寝通りから松姫峠方面に行くとのことでした。元気な笑顔の青年たちに拍手したい気持ちでした。

 次の小ピークは天狗棚山1957mであり、1930mの石丸峠から見れば丘のようなピークですが、そこは1900m越えの山頂です。
 さすがに富士山こそ小金沢山に隠れますが、振り返るとすぐには熊沢山の向こうに大菩薩峠の妙見の頭がはっきりし、さらには遠く南アや八ツに奥多摩など山並みがすばらしいところです。
 そして南側にはこれから歩く今回コースの最高点である2014mの小金沢山がどっしりと座り、その左横には大樺ノ頭を従えた雁ケ腹摺山も指呼の間です。

11:47~50 天狗棚山から熊沢山の奥に大菩薩峠 天狗棚山から南ア、この右に八ツもいる。
小金沢山はどうしても黒々として見える。 雁ケ腹摺山1874mは今回パス

 このあとの道はササヤブが続きますが、道に笹が覆いかぶさっているところも少しはあるにしても、この時期はすっかり短くなっており迷うほどではないので心配はありません。
 笹原の中一帯の狼平も軽快に歩いてそのササヤブの道からさらにはゆるやかに登りが始まり、針葉樹林帯の道には倒木や木の根も多く歩きづらいのですが、なんとか本日の最高点である小金沢山へ着きましたが前面を見てがっかりでした。

 晴れてはいるのですが、この時間にはもう富士に雲が取りついてほとんど隠れてしまっていたのでした。残念またこのピークから富士が見られないのかと精進の悪さにトホホでした。
 でも北東方面には奥多摩の見慣れた山々が並んでいます。雲取からの石尾根の山稜や奥多摩三山など登った山にどうしても目がいきます。 

12:48~13:00 小金沢山2014.3m 3等点 奥多摩の山並みはすばらしい

 次の牛奥ノ雁腹摺山へもササヤブが続くも、一度歩いているだけに心配なく歩けました。直下までくると針葉樹の倒木多くやや歩くのに面倒だと思えるほどでしたが、小金沢から半時間ほどで山頂には難なく到着です。

13:30~35 牛奥ノ雁腹摺山 南に富士もこのありさま・・

 下りにかかると前方の川胡桃沢ノ頭のピークとの間に笹原の平原が見えてくるのですが、これが賽ノ河原という所のようです。もっとも今は標示もありません。そしてテン場に使ったと思われる広場もあり、西に15分ほど下がれば水場もあるらしいのですが、今回も見に行く元気も出ませんでした。

 そして緩やかな登りは珍しく広葉樹林帯が広がってくれましたが、この季節はただ歩くのみでした。足元の雪はこの時間ですから凍結はほとんど緩んでくれていました。

13:50 賽ノ河原は笹原です。 川胡桃沢ノ頭への登りは広葉樹林帯

 そして笹原が広がりススキの草原の尾根上に川胡桃沢ノ頭という標示が3本ほど立っています。この記がなければ誰でもすっと通りすぎてしまうことでしょう。。

 どんどん小ピークをやっつけまた針葉樹林帯に入ると大峠への分岐の標示が目に入ります。でも樹林多く見るものはありません。分岐から2分で黒岳到着ですが樹林の中でまったくの八方塞です。
 1等三角点地なんですからもう少しなんとかしてほしいと思うのは私だけではないハズなんですが・・、でも思い出しました、まるで大菩薩嶺のようですね。

14:14~20 川胡桃沢ノ頭 1940m 14:46~50 黒岳1987.5m 1等点

 次は時期がよければお花畑も見られ、また展望も申し分のないベストな白谷丸なのですが、今日はただの通過点でした。
 そして急で荒れ気味の道で背丈ほどもあろうかという笹のトンネルがと思い出していましたが、今回はササヤブがこの時期だからでしょうか低くなっています。
 この道を滑るのを注意しながら急降下すれば湯ノ沢峠です。今晩お世話になります避難小屋もすぐ下にあります。

15:01 白谷丸は右画像の崩壊地が遠くからみると白く見えます。花時には色とりどり咲くとか
15:28 湯ノ沢峠は四差路で明日はこの見えている南側に行きますが、避難小屋は西へ2分

 今晩の泊りは二人でした。先着者は笹子駅より道証地蔵から取りついて、すみ沢より曲沢峠を踏んで大谷ケ丸、ハバイマ、大蔵高丸と北上してきたとなかなか健脚な方のようです。
 そして明日はさらに北上してどっか適当なところでテン泊し、丹波へ下りたいと言っていましたが、テントでこの寒さには耐えられるのでしょうか。

 夜はトイレに何度か目が覚めましたが、明るい月の光と満点の星が見え、よしこれなら予報どうり明日の空は間違いないなとシュラフに潜り込みました。
 風が轟々唸っているように聞こえた朝方4時半には小屋内に下がっている温度計は−5度でしたから、外は−8〜9度イヤそれ以上にはなっていたことでしょう。

 でもこの湯ノ沢峠避難小屋は水は少々細いですがそれでも水場が2分の所にあることは大助かりです。それに部屋内には布団も何組かおいてあるために、このように寒く冷える夜はシュラフに重ねられることからありがたい小屋でもあります。

 しかし土日は込み合うこととなるでしょう。多くても10人が限度でしょうか?それに電気が使え部屋内が明るいのも何より最高にうれしい小屋でしょうね。
 ただ一つ難点はトイレがありません。焼山沢林道終点にあるこの小屋から離れた裏側駐車場の建物のトイレは故障していて使用不可のようですし・・



 明けて寒空に行進が始まりました。もう一人は5時に出発してしまいましたが、さすがに目は早く覚めてもシュラフから出られませんでした。1時間半ほども朝食等に時間を取られながら小屋を出たのは、予定の6時を大幅にまわって6:40となってしまいました。

 轟々と鳴り響く強風は少し弱くなったような気がしましたがまだ吹きまくっています。足元はバンバンに氷化しており一歩一歩確かめながら大蔵高丸手前のお花畑で日の出を迎えました。奥多摩の御前山の右手からあたりからでしたでしょうか?
 予定ではこのシーンと富士を大蔵高丸ピークから見るつもりでしたので残念な気持ちばかりでした。

6:45 大蔵高丸手前のお花畑から

 強風に耐え寒さに震えながら大蔵高丸に上がって一人でバンザ〜イと叫び出しました。この大蔵高丸ピークからすばらしい富士山に出会えたのです。 

7:15~20 大蔵高丸1781m 強風で寒い!

 ところが悪いことが待っていたのです。それは液晶画面に出たメッセージです。「バッテリーを交換してください」と・・・う〜んと唸りながら泣きたくなりました。電池の予備もありません。この厳しい寒さにきのうから60枚ほどしか撮っていないのに電池が無くなったようです。

 トホホです・・・。仕方ない今後の歩きは携帯でカバーしようと諦めます。そして歩きに専念しようと決心です。でも富士を見るとデジが・・との気持ちで一杯となります。バカな、どうして予備電池をとの思いです。

 次のハマイバ丸は樹林で展望はダメなんですが、その直下の露岩の散在するハマイバと呼ばれる荒地からの富士です。肉眼では最高の秀峰が見えていたのですが・・携帯なんです。

7:38 ハマイバ丸直下のハマイバの地から

 こうしてしかたなく携帯で記録画像としての歩きが始まりました。天下石、米背負峠と進むとアッ、これから大谷ケ丸の急登があるのだとイヤになってしまいます。でも辛抱しながら歩きましょう。

8:07 天下石が鎮座していました。 8:21~30 米背負峠 ここで一本気合入れ!
8:48~53 大谷ケ丸1643.8m 3等点 西側から南アの一角がきれいに見えます。

 急登を登ったのですから下りもそのとうりです。急降下して次は滝子山へ向いますが、この区間はやや長い道が続きます。
 葉の落ちた唐松林の道の後半は前回の記憶では背丈ほどのササヤブだったかな?と思っていましたが、丈は短くなっており滝子山分岐まで40分ほどで着きました。

 ところが大声がしています。最後に歩き出した方に聞くと3〜40人はいるだろうとのことです。それに休んでいる間にも5〜6人や個人など沢山の方たちが滝子山目指して登ってくるではありませんか。
 朝から誰にも出会わなかったのに、ここにきてイヤというほどの人にはびっくりもので、あの狭い山頂にこれだけの人数が押し寄せてどうするのだ?と思うようになりました。
 疲れきった我が身には一度すばらしい富士を滝子山頂から見ているために、今日は滝子をパスしようとの気になってしまいました。

 そうと決まればすみ沢へ下り、水場をすぎてから曲沢峠に上がって最後のピークである大鹿山を踏んで今回の縦走をフィンとして景徳院へ下ろうとこの部分は計画どうりでした。

9:34~45滝子分岐大谷ケ丸を見ながら多数見送り 10:00~03 最初の水場はすみ沢源流地
10:36~40 曲沢峠ここからオッ立へのテープあり 10:53 最後のピーク大鹿山1236.1m

 大鹿山から景徳院(11:25着)までの里山気分もない結構長い道のりで半時間もうんざりするほどでした。その後はバスの時間帯が合わずにやむなくJR甲斐大和まで半時間ほどの車道歩きが残っていましたが、今回の行程ではこの間が一番疲れたといってもいいでしょう・・

 それにしても今回はデジに関する失敗が大きく響き、大満足の富士見山行とはいきませんでした。せっかく寒さに打ち勝つべく装備も十分な出で立ちで備えた割りには満足度は高くなかったのが悔やまれます。

 今後はさらに厳しさ増す極寒のシーズンに向うことから、もっとデジカメ等用意周到に気を引き締めた登山としたいと反省ばかりでした。

 (12/17大菩薩峠登山口発8:00〜15:32湯ノ沢峠(泊)  12/18小屋発6:40〜JR甲斐大和駅12:25着)

 なお、前回の縦走は'09.9.2~3にやっていますがこちらからご覧ください。

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