湖北 横山岳'11.5.8~9 晴

 横山へはこれまでからほとんど白谷より東尾根ルートで登っていましたが、近年開かれた西尾根から登って急坂の三高尾根を下り、鳥越峠上から西へ巻いて小市川へ出て菅並への周回ルートを新ハイの檀上リーダーにより14名が楽しみました。

 なお、今回はお花巡りに時間をかけたいために前夜泊により、翌日早朝よりの登山でのんびりゆったり花巡りが楽しめました。
 それにはウッデイパル余呉に泊まると大変便利な手はずが整っていますので、皆様も是非ご利用なさってみては如何でしょうか。

 このルートは余呉トレイルクラブの方が開かれた道ですが、なかなかの厳しい登山道が展開しています。まだまだ入山者が少ないために道はか細く、石灰岩の岩場も通過必要など、入山にあたっては山慣れた方の同行が無難でしょう。それが証拠にこの連休中にも遭難騒ぎがあったようです。

 さて横山岳といえば関西の山では3本の指に入るのではと思っているお花の山でもあります。今回もすばらしい大群生の花々の満開時に恵まれ、健康の有難味をしみじみ味わってきました。

西峰、横山岳の稜線から展望、上谷山、左千方、三国山、三周ケ岳、黒壁、能郷白山、蕎麦粒山
横山岳の2等三角点は残雪で見えず 下山後西尾根を振り返り、右は三高尾根

 出あった花々の特徴などをみてみましょう。

ウスバサイシン(ウマノスズクサ科)薄葉細辛、葉2枚に花が1個咲く
スミレサイシン(スミレ科)葉が↑のウスバサイシンに似ることから、日本海側分布

 続いて比較的知られていない?と思われる種をみてみましょう。

 数あるチャルメルソウ属の中で京都府、滋賀県、福井県の日本海側で分布域の狭い種のようです。オシベは5個で、花弁は魚の骨状に3〜5裂し、山地の谷沿いに生えます。

モミジチャルメルソウ(ユキノシタ科) 名のとおりモミジの葉に見える。

 次に樹木のつる性で同じような仲間の相違点をみましょう。特にイワガラミは岩より木に絡むことが多く、葉を手でもむと青臭いにおいがするのが特徴です。
 なお、他にツタウルシ(ウルシ科)もつる性で同時期に花期をむかえますが、この種は3小葉がありますのですぐに識別できます。

イワガラミ(ユキノシタ科)葉の鋸歯片側20以下 ツルアジサイ(ユキノシタ科)葉の鋸歯片側30以上

 最後にツツジが咲いていましたので特徴をみてみましょう。この山域にはユキグニミツバツツジが見られます。またもう少し北の中部地方の日本海側にはムラサキヤシオが見られます。
 なお、コバノミツバツツジはこの山域には分布しません。参考までに三者を比較してみましょう。

花糸(オシベ) 花柱
(メシベ)
子房 花柄 分布域
ユキグニミツバツツジ [email protected] 無毛 白色長毛密生 淡褐色長毛 秋田〜鳥取の日本海側
ムラサキヤシオ 基部に白毛
密生10個
無毛 白色腺毛密生 腺毛密生 北海道、本州の日本海側
コバノミツバツツジ [email protected] 無毛 白色長毛 白毛と長黄
褐色の毛
本州静岡西部以西、
四国、九州
ユキグニミツバツツジ(ツツジ科)

 なお、ウッデイパル余呉の裏の池の近くに咲いていた白いお花は、ヨーロッパ南部原産のムラサキハシドイ(モクセイ科)で元は紫色のお花が咲きますが、改良され園芸品種として白花も咲くようです。
 和名のムラサキハシドイという本名より別名ライラック,リラという名は有名でよく知られていますね。寒冷地にも強く北海道で公園樹として多く植栽されているようです。

 またその他にはシャク(セリ科)、セントウソウ(セリ科)、カテンソウ(イラクサ科)、ヤマエンゴサク(ケシ科)、ユズリハ(ユズリハ科)、キンキマメザクラ(バラ科)、ヤマブキ(バラ科)、ホンシャクナゲ(ツツジ科)、ユキツバキ(ツバキ科)、バラ科のニガイチゴ、ナガバモミジイチゴ、クマイチゴなどにカバノキ科のクマシデ、アカシデやカエデ科のウリハダカエデ、ウリカエデ、ヤマモミジ、ヒナウチワカエデ、ハウチワカエデなども見られました。

菅並登山口7:30-ケヤキ広場8:50-天狗の森10:45-西峰11:10~12:05-横山岳12:15~25-望横ベンチ13:00~10-鳥越峠13:30~40-巻き道分岐14:00-菅並下山口15:30

 本日歩いたコースは次のとおりです。
ルートの地形図が出ていない時にはブラウザの「表示」から「最新の情報に更新」をクリックすると見れます。
 ただし少し時間がかかる場合があります。)

 
  地図の大小は右上の+または-で、また移動は地図上でマウスにより左クリックで操作願います。

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