京都西山ポンポン山を歩く'11.7.5 曇

 いよいよ私にとってアルプスの夏山詣での季節に入りました。先日はその第一弾として南ア北部の岩稜のピラミダルな鋭峰の甲斐駒でした。。

 さすがに7月はじめです。足元や岩場に群生する高山植物たちもみな咲き初めのようで、心うきうきでルンルン歩きでした。
 私にとっても久しぶりのイヤ、一年ぶりのアルプス登山です。そう高山の山登りだ。忘れていたこんな気分の高揚が心地よく、みなさん以上に喜んでいたのでした。

 歩き始めるとシロバナヘビイチゴ、ヒロハコンロンソウ、マイズルソウなどが見られます。そして次第に高度を上げるとゴゼンタチバナ、コケモモ、イワウメ、ツガザクラ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイなどの高山植物たちが随所に咲き誇って歩くみんなを喜ばせてくれます。もちろんオガラバナ、タカネナナカマド、ウラジロナナカマドなどの樹木も開花が始まっていました。

 駒津峰での大展望では花崗岩の甲斐駒の雄姿にみなさん息を飲むかのように感嘆の声が連続です。そして鳳凰三山のオベリスク、薬師岳、観音岳の右側には富士もしっかり顔見世でした。

 さすがに六方石あたりからの直登コースでは、お花どころではない大きな段差の岩場越えの箇所も出てはきますが、それでもイワウメなどの群落にはどうしても注目の大歓声が沸きます。

 山頂には楽々登頂できた全員で写真におさまります。来てよかった、これが甲斐駒岳なんだ!と口々にその喜びを味わっているのでした。

 あっ、そうだ。きょうのレポはポンポン山でした。でも私の7~8月の山歩きは南、北、中央のアルプスばかりの予定が毎週です。でも7月第一週のみ平日の隙間があったのです。5日の京都は梅雨の晴れ間のようです。すわ西山だと裏山に向かいました。

 ところがです。この時期の低山ではお花など目を皿のようにして探しても見当たりません。オオバノトンボソウも咲き終わっていました。近くではキキョウが蕾を作りかけているようです。

 その一方でスノキが赤くなりかけた実を下げ、クロモジ、タカノツメは艶々した緑色の実を上向きにしてつけています。

タカノツメの青い果実

 そんなこんなで先日に歩いた甲斐駒の様子を思い浮かべながらの山歩きでした。このように先に歩いた花景色や風景を思い出しながらの歩きは初めてで、ふと気がつけばポンポン山の2等三角点にタッチしているわが身に気がついたのです。袖を引き上げ時をみればやっぱりいつもの3時間でした。

 う〜ん、3時間も甲斐駒のことばかり、おさらいしながら頂上まで上がってきたのかと一人吹きだしているのでした。 

左マルバアオダモ、右イソノキ、イヌツゲなど 山頂から左地蔵に右愛宕をズームアップ

 きょうはいつもの愛宕と地蔵もうっすらと見えて、こちらにも登っておいでよと言ってくれているように思え、ポンポン山ばかりでなく、やっぱり愛宕にも登らないとねと心しながらいつもの谷筋歩きとしました。

 もっともきょうのポンポン山歩きはこれからが本番でした。谷へはいつもの道でなく地形図をみながら道なき道をとり、ケヤキの森へ下ることができました。ここには以前キイロスズメバチがいるとの注意書きのあったところですが、今回はその影響はなさそうでした。

 そして沢筋を下ってみましたが、雨水の増水に閉口です。ましてや道沿いにはお花そのものは見当たりません。やむなく沢道を逆流して戻り、獣道より尾根道に上がって山頂下より立石橋へ帰ってきました。それにしても蒸し暑いばかりの谷歩きでした。低山歩きは日帰り登山の気楽さありで、それはもちろん大きなメリットでしょう。

 でもやっぱり夏の山はアルプスに限りますよね。非日常の楽しさを感じられるなどすばらしい体験が得られます。それに私の下山後は気持ちが緩んでしまいやれやれと、決まってバスのシートに身を沈めた途端に眠くなってしまいます。
 ヒザの上に抱えた汗臭く重いザックに額を任せてしまい、夢うつつに瞼の裏側に薄っすらと光の明暗を感じながら「やっぱり来て良かった」と安心感にも似た気持ちに段々と押しつぶされていき、何かの物音でハッと心地よい気分にかえるのが常であります。こんな姿の繰り返しがまたぞろ始まっています。

 日ごろよりの体力をつけた上で、ぜひみなさんも高山の夏山を楽しまれては如何でしょうか!

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