夏の想い出'11.9.5

 今年の夏は梅雨明けが早く、ことのほか猛暑の長い日々の連続でした。しかしながら夏の期間中も大気不安定により天候不順となって、山登りとしてはそれほど展望に恵まれる日は多くありませんでした。最後には追い討ちをかけるように、のろのろ台風12号によりツアーも中止になるなど、一週間も山へ向かえないで家に閉じ込められるハメとなってしまいました。

 もっともその間は夏の疲れを癒したり、山岳小説などの愛読書の読みあさりなどで時を過ごしてきました。お陰様で台風が日本海を彷徨う頃には天候も山日和になりそうでようやく心落ち着く日がくるような気配となりました。

富士山剣ケ峰展望台からの影富士

 そんなことから今夏のアルプスは昨年と大きく異なって、ほとんど雨具が手放せない山でした。そのようなぱっとしない天候のなかでしたが、7〜8月の夏山2ヶ月間に富士山を初め、北、南、中央アルプスの3000m前後の山々に12回登る機会がありました。

 夏山での心に残った想い出を綴ってみましょう・・。

 最初は北アの白馬岳ですが、久しぶりに大雪渓の残雪多く、小雪渓までもみなさんアイゼン装着そのままで歩いてもらいました。もちろんそれより上はどこまでも続くお花畑の連続に見ごたえ十分で、登山者の多いのはもちろんであり、北アでは槍とともにもっとも賑わう山であることには違いないことも分かります。

小蓮華よりから白馬三山、再奥は鹿島槍ケ岳

 そして「白馬、杓子、鑓のいわゆる白馬三山・・・その気高い美しさに打たれずにおられないだろう」とあの深田久弥も日本百名山の白馬岳の章で結んでいます。

 

 次は南の北岳です。いわずと知れた富士山に続く高峰で、南アでも一番人気の山といえるでしょうか。もちろん百花繚乱のお花畑で目も眩みそうです。
 そうです、やっぱりキタダケソウでしょう。もっとも花期が残雪期と早いために実際の花時には健脚者のみに許される訪問時期で、希少種でありながらかろうじて絶滅の危機を持ちこたえているといえるのでしょうか。

 今回は小屋主の保護のもとで咲くそのキタダケソウの最後に出会うことができました。もちろんムカゴユキノシタ、タカネマンテマにキンロバイなどの比較的珍しいお花もゲットできました。

キタダケソウ(キンポウゲ科)

  

ムカゴユキノシタ(ユキノシタ科) タカネマンテマ(ナデシコ科) キンロバイ(バラ科)

 

 

 最後に中央アルプスのこれももちろん花の百名山である三ノ沢岳です。でも中央アの主稜線から離れた独立峰的存在の山で、訪れる人も比較的少なく不遇な山といえるでしょうか。
 こちらはなんといってもやっぱりコマウスユキソウを見たいとの願望でしたが、久しぶりに花の最盛期に出会えました。 

コマウスユキソウ(キク科)

 この稜線の風衝砂礫地にタカネヨモギ、タカネツメクサなどと一緒に咲くコマウスユキソウは木曾駒ケ岳一帯の特産種でもありますが、ヒメウスユキソウの別称となっています。
 その区分点は全体が綿毛に覆われ、苞葉は小さく6~10枚で、直径2~3cmの星形に開くと説明されています。

  さぁ、明日からはまた山三昧の日々がおくれそうな気がします。ようやく生き返れるのかと思うと心わくわくです。そしてその後の今年の紅葉の秋彩はどのように展開してくれるのでしょうか。もちろん富士展望の山々も待ってくれていることでしょう。
 なかなかHP更新がままなりませんでしたが、これからは暇をみつけられるのでしょうか・・?

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