賤ヶ岳から権現峠 行市山から権現峠 柳ケ瀬山から椿井嶺 椿坂峠から河内山

  余呉トレイル 行市山から権現峠'11.9.9 晴

 余呉トレイルをスルートレックにあたり、まずは賤ヶ岳の山頂から余呉の山並みを眺めて、目指す各々の山姿を確認したのですが、その山模様を忘れないためにも、すぐにその余呉トレイルコース歩きをスタートしました。

 最初の山は行市山です。もちろん天正11年、賤ヶ岳の合戦の柴田勝家側の砦としても有名な山です。その家来の武将佐久間盛政が陣頭指揮をとったところでした。

 この行市山への登山道は東側の麓にある新堂の人たちによって、柴田勝家ゆかりの毛受兄弟の墓をしっかりと守っている登山口より山頂までの間をきれいに管理されているのです。

 もちろん急坂の登山道には林谷山、中谷山に別所山とそれぞれに柴田軍の層々たる家来たちの砦跡と看板表示がされています。武将や砦の名など多くありすぎてなかなか一度には頭に残りません。名前よりその当時の戦の様子を思い浮かべながらの山歩きも楽しいものです。

 1時間20分ほどで展望が開けると659.7m(3等三角点)の山頂です。三角点そばには余呉トレイルクラブ(YTC)のみなさんが設置されたあのユニークな、お手製の熊さんの山名柱が向かえてくれます。

 展望は東南側のみですが、なにはさておいても余呉トレイルの南の重鎮である横山岳が俯瞰できることです。となりには金糞岳も翼を広げるようにたおやかに顔を見せてくれています。

 
左七頭ケ岳、右墓谷山を従えた横山岳、右に金糞岳

 もちろん南よりに目を向けると、このところあの”江”で大人気の小谷山も子ぶりながら頭を尖らせています。うっすらと滋賀県の最高峰伊吹山も望めます。

 そうそう、あの深田久弥の剣岳ふうに表現するとすれば、余呉トレイルの北の俊英は三国岳や上谷山ではなく、私的には憧れの名前といい、奥深さといい、やっぱり「左千峰」(1196m)だろうとひとり勝手に心に決めているのですが・・・笑

 かんかん照りの山頂三角点そばでわずかな日陰を求めて20分ほどで昼食とし、いよいよほとんど整備したての道続く集福寺越ルートを目指します。この間もまだまだ整備僅かであり、人の分け入り少なく、お世辞にもトレイル道としてはお粗末ながらも、ササ刈り後で足を傷つけないよう注意しながら歩きます。

 行市山山頂から3分で右へこのルートに入って、また同じくらい進むと右に中央分水嶺三方ケ岳への分岐表示が立てられています。今日は集福寺越へこれを左に直進です。その後は分かれはなく一本道となります。
 それにしてもヤブはなくなっていますが、まだまだ道としては足元、頭上ともに注意しながら歩きたいものです。

 行市山から集福寺越へは半時間で歩けますが、ヤブに近い状態の中ばかりで展望はまったくないのですが、半時間くらいですから歩くだけに集中できるでしょう。
 着いた集福寺越には以前に立てられていた、あのほほえましい熊さんのYTCの指導標がなぜか見当たりませんでした。

 さてここからが南への稜線上が未整備のために山腹を行けず、長い地道の林道歩きとなります。しかし15分も歩けば左に横山岳などの大パノラマが広がります。これを見てうん、やっぱりこの林道は”パノラマ林道”と名づけられているのに納得です。

 林道ですからそうアップダウンはありません。オトコエシ、イヌコウジュ、キンミズヒキ、イヌタデ、チジミザサ、アメリカセンダングサなどの野に咲く花々を楽しみながら歩きます。
 途中土砂崩れ地も通過にほとんど影響なく徒歩には問題なくて、50分足らずで林道峠の三叉路に到着でした。


林道峠、右から下りて手前の山へ

 そしてここからは権現峠へ向けて山道へ入りますが、この後の権現峠までの区間もまだまだ未整備状態といえるでしょうか。
 林道峠から10分で秋場山に鉄塔が建っています。この地に三角点が埋まっているはずですが、鉄塔工事でなくなってしまったのでしょうか?、探しても見つけられませんでした。

 権現峠まで途中切り通しのような峠も不鮮明部分が出てきたりし、道迷いしそうな箇所が出たりしますが、気をつければ赤布が見つかります。
 またこの間はそんなに傾斜がなく、そう体力は要しないでしょう。でも、か細い道にはくれぐれも注意が必要です。

 林道峠から権現峠までもほぼ半時間で到着です。この間もやはりか細い山道のために、倒木などのある一帯はやや道不鮮明となります。どうしても人の数少ないためにやむを得ません。でもよく探せばすぐに踏み跡に戻れます。
 権現峠の古びた石塔を見ればやれやれでしょう。ホッとして一本たて、昔日の人々の暮らしぶりなど思いをはせて、山歩きに来てよかったネとにんまりします。

 権現峠から余呉湖の集落である川並へ20分弱で下ります。この峠道も古いふるい道で今ではあまり行きかう人もなさそうであり、やや荒れています。
 麓に近づくと薄暗い谷沿いにはハグロソウが花時でした。鹿除けゲートを出ると余呉湖越しに賤ヶ岳が、今日の暑い日によく頑張って歩いたネと見下ろしてくれているように見えました。

 後は車道を天女羽衣伝説を秘めた余呉湖を眺めながら、稲作収穫作業の始まった湖北の田園地帯よりJR余呉駅へ20分でした。

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