城崎温泉 来日岳'11.9.10 晴

 私にとって懐かしき故郷の山である来日岳を訪ねるのは、いつも早春の頃やまれに紅葉の時期でした。しかしこの度はなぜか厳しい残暑の中となってしまいました。

 ネット情報によりますと次のような文言がみつかりました。その山を何度も登っている私としてはあまりな甘言ではないの?といいたくなるような宣伝文句のようです。・・
 なお、地元豊岡の人たちは今でも「くりーざん」と親しみを込めて呼んでいます。

「来日岳(くるいだけ)は、標高567メートルの秀峰であり、山頂からの見晴らしはよく、大岡山、蘇武岳、遠くには但馬の屋根・氷ノ山などが望め、眼下には豊岡盆地、円山川、日本海が展開します。晩秋は円山川の川霧に包まれ、早朝に登れば白一色に足下の風景を閉じ込める霧の海「朝まだき雲海」が日本海へそそぐ雄大な様を見ることができます。」

 でもまぁ、このような山頂からの展望に出会えればうれしいが・・と淡い期待で、全但バス来日バス停手前から入った登山口の獣除けの金網ゲートをくぐるとすぐに急登に取りつきます。

 しかしあまりの暑さや、うるさくつきまとう蚊には閉口しました。途中の天望地までも50分もかかっています。天望という箇所は今は展望が苦しいのですが、でも暑さ負けで眺めもないのに長めの休憩とする始末です。

 それでも急登をくりかえしながらなんとかブナ林の小道が出てきだすと、もうすぐに頂上が近づいたのだと心にいい聞かせます。このあたりまで来ると登り始めのころにはカンカン照りでしたが、知らぬ間に青空は消えてしまっています。


振り返っての写真

 そして2時間10分もかかってようやく来日岳山頂到着でした。だがしかし、期待の青空ばかりか円山川方面などまったくもって真っ白の世界が広がっているではないですか。


1等三角点

 暑い山頂で30分ほどの遅い昼食とし、暑さに堪らず逃げるように西の紅葉平方向に向かいます。ドコモの建物隣より山道を下って行くとヤマジノホトトギスだけがいっぱい咲いています。よくみるとツルリンドウも咲き初めでした。


ヤマジノホトトギス(ユリ科)

 そして尾根道続く紅葉平に入りましたが、この時期です。夏草でよく整備されているはずの道が消えてしまっています。見覚えのあるタムシバが赤や黒い実をだらしなく下げていますがカメラなど向ける気がおきません。

 次第に深くなる夏草にたまらなくなって併走する林道に逃げます。そして長い林道歩きに飽きだしたころ、城崎ロープウエイのある山頂駅の大師山へ着きます。
 最後の登りで駅へ上がって冷えた飲み物でのどを潤します。今回ばかりはロープウエイの誘惑に負けて下山としました。結局今日の来日岳は猛暑の中の約4時間半の山歩きでした。

 もちろんカラコロと下駄履き浴衣姿の温泉客に混じって大谷川沿いをそぞろ歩きしながら、外湯の地蔵湯で汗を流すこととしました。

 地蔵湯でゆったりのんびり、温泉を出るとやっぱり大谷川の橋の上、思いおこせば志賀直哉の「城崎にて」の小説も長い間読んでいないなぁ、帰ったら涼しさの中でページをめくりたいと思うのでした。

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