比良 奥比良縦走'11.10.3 晴のち曇

JR比良駅-イン谷口-大山口-ダケ道-北比良峠-八雲ケ原湿原-イブルキノコバ-武奈ケ岳-釣瓶岳
地蔵山-横谷峠-須川峠-滝谷ノ頭-蛇谷ケ峰-尾根ルート-いきものふれあいの里-てんくう温泉

 晴れ渡った秋の比良全山縦走をと準備し、いざ出発しようと準備完了後その朝5時最後のTV予報をと確認したところ、滋賀北部はところにより雨でしょうとのつれないことを聞いてしまい、やむなくドタキャンしてしまった。

 翌日の朝になるとせっかく食料はじめいろいろ準備したのに、いやそれよりも心の準備が一番だったのだがやっぱり心残りだ。
 うん、ならば日帰りで一部カットして歩こう!、武奈から蛇谷まで縦走しよう。それにいつもの坊村からでなく、久しぶりにダケ道から取りつこうとプランは即決である。

 JR比良駅(6:50)から大山口(7:46)まではどうってことないのだが、それにしても雪のないダケ道は何年ぶりだろう、思わぬ足元のガレが多く結構タフな道だった。
 それでもなんとか駅から北比良峠(8:52)、その先のロープウエイ跡のケルン地(8:56)まで2時間で押し上げてきた。目指す武奈が見下ろしている。ヨーシ待ってろよ、いってやるからと気合がはいる。

 そして高層湿原の八雲ケ原をうら寂しく通過である。でもスキー場がなくなってこれも自然への回帰の段階なのだからいたし方なかろうと心を入れ替え、この八雲ケ原ヒュッテ跡あたりでのテン泊もいつかはやりたいなと思いながら、イブルキノコバ(9:20)へ向かう。
 その地の大杉群落で一本たて、ついでに空容器に水の補給も済ませた。この後の道は最近では尾根を踏んでいるようだが、こちらはやっぱり当初からの切り通しのような古い石の多い道を素直に歩いて行く。

 しばらくでブナも見え出すとコヤマノ岳分岐(9:49)も近い。もちろんこのあたりまで来ると樹間より目指す武奈もチラホラ見え出すので元気が出てくる。

 ようやくパッと開けて西南稜から蓬莱山、打見山などが見えてきた。もちろん武奈の標識まではすぐそこだ。三角点に挨拶してお〜やった!と思わず心の中は大万歳である。腕を覗くと10:03到着だ、駅から3時間13分かかっていた。

 10時、こんな時刻に武奈にいるなんて考えられない。他に人がいるわけはない。アホやねん、好きやねん?・・・いやいや、テン泊ならここは7時台の通過時刻なのだ。またしても武奈をしっかり独占して360度の展望としよう。
 しかし西風が強く10分ほどで山頂をあとにせざるをえない。北稜から蛇谷ケ峰へはまだまだ先は長い。さぁ急げ!、でもこの後の細川越まではわずかだが、結構急な下りが待っているのを吾が膝は知っている。

 そして一気に釣瓶岳(10:45~50)を踏み、ここからも樹林から蛇谷を見て山頂すぐ下のアオハダの真っ赤な実を手に取って確認である。もちろん立派なブナもいとおしい。

 北東方面はリトル比良の向こうに琵琶湖越しに伊吹山や鈴鹿北部の山々が望め、すばらしい草原漫歩はこれをいうのだと一人悦にいりながらイクワタ峠到着である。もっともイクワタ峠地というのは標識にある栃生(トチュウ)別れのことであろう。

 しかし、奥比良縦走のこの一帯以降は踏み跡が極端に薄くなるのも知っておかなくてはならない。さらにいうなら草原漫歩と、のんきにるんるん歩きをしているといつの間にやら広い尾根や細い尾根の輻輳となって、地形図でのルートファインティングも必要となってくる。

 東に振ってやや下って比較的広い場所あたりに出た所で反対側から男性一人がやって来た。聞けば畑から地蔵峠へ登ってきましたと実直そうな方だった。まだまだ踏み跡薄いですから気をつけて登ってくださいねと言葉を交わして分かれたのだが、結局今日最初から最後までこの方一人しか出会うことはなかった。

 そして更に北へ進むと登山道は更に不鮮明となりテープが頼りとなろう。それにササ峠一帯よりは植林帯を通過のために杉枝の落下等で登山者の足が分散するのだろう。そのために踏跡が消えてしまうから道はないも同然の状態だ。
 そして荒れた林道(昭文社のエアリアにも地形図にも掲載はない)の出現もあるが稜線をはずさないで行けばすんなり地蔵山(11:39~12:00)に着くのだが、ネットでレポを見ると結構時間を要しているのはほとんどの方がこの一帯で道探しに苦労されているのが分かるところだ。(すなわち地形図にもない林道を歩くことなく、稜線を行くのである。)

 今回はここ地蔵山でリトル比良の景色をおかずに昼食としよう。思い起こせばここで風雨の中をカメラも出せなく、情けない気持ちで通過したこともあったのだが、今日は天国にいる気分であり20分ものんびりできた。

 すぐに地蔵峠となるが、この箇所もルート取りに注意だ。東へ下る道は琵琶湖側の畑へ、峠に平行している林道は朽木側の村井へ下るのだが今日は北へとろう。
 でもすぐにまた村井へときれいな白色の字で書かれた標識があるところを左の尾根に入るのではなく、東の尾根へ下って行こう。

 この後もヨコタニ峠までの間は、ルートファインティングが必要となろう。そんなこともあり今回は赤テープを持参し、このヨコタニ峠まではめぼしい木々に取りつけながら歩いた。これで初めて歩く方にも古いテープで見にくかったが、新しい目印でなんとかカバーが可能だろうか。

 ヨコタニ峠からアラ谷峠までは古道の雰囲気の踏み跡がしっかりしているために大丈夫だろう。そして須川峠までの間は次第に踏み跡がはっきりしだし、さらにテープで問題はないだろう。
 ところで畑集落から蛇谷へ登るには従来はボボフダ峠が分岐点だったが、今ではこの峠は須川峠と名称変更となっているのも要注意点だ。この稜線ではボボフダ峠という標識はないのも承知しておきたい。

 その後のピークである滝谷の頭の標識は今では腐れてしまい、初めての人には気がつかないかもしれない。そして少しのピークを越すといよいよ蛇谷の最後の頂上直下の急登が待っている。 

 これを辛抱して今日は須川峠から蛇谷ケ峰(13:19~26)を37分で捕らえることができた。そういえば今日は月曜で、ここでも人っこひとり姿はない。山は静かが最高のご褒美に違いないのだが・・。

 
蛇谷ケ峰から武奈ケ岳眺望

 もちろん最後の360度大パノラマがうれしい。高島トレイルの面々や三国岳の左には遠く青葉山も頭を見せ、東の頭は滋賀県の雄である伊吹山が座り、右には鈴鹿山脈などの大展望を独り占めであった。もっとも今日は白山までは見えなかったが・・

 この後はてんくう温泉へいつもの釜ノ谷への道は取らずに、久しぶりにカツラの谷へ下ろうと思って道標を見るとびっくり土砂崩れ通行止めとの表示がさがっており、やむなく尾根ルートをいきものふれあいの里センター(14:13)に下り、赤い吊り橋からてんくう温泉(14:27)へ出るとシャトルバスが空で発車する寸前で、思わず風呂を忘れて飛び乗ってしまった。

 そして朽木学校前からJR安曇川へ14:38発のバスで思わぬ早く帰れた。なお、てんくう温泉は今年6月より定休日がなくなっていつでもお風呂(600円)は入れるようになったようだ。

 でも今度は時間にとらわれないで比良全山縦走をやっぱりゆくっくりのんびり歩くこととしよう!!

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