晩秋の比良山系をテン泊で蛇谷まで行く

         湖西比良全山縦走'11.11.12~13 晴、曇

 

一日目 平-アラキ峠-権現山-ホッケ山-蓬莱山-笹平-CP場-木戸峠-比良岳-烏谷山-金糞峠-ヨキトウゲ谷-中峠-口ノ深谷源流
二日目 テン場-ワサビ峠-武奈ケ岳-釣瓶岳-イクワタ峠-地蔵山-ヨコタニ峠-須川峠-蛇谷ケ峰-想い出の森天空温泉=朽木学校前

 今年二度目の比良縦走を楽しめました。もっとも天候が今ひとつで展望はそんなによくなく、期待していた紅葉が完全に終わっていたのは惜しまれました。

武奈ケ岳 日本200名山 1214.4m 3等三角点

 まずはいつものように平バス停で下車(8:30)し、アラキ峠から権現山の登りに大汗します。権現山の展望もよくありませんでした。
 それでもホッケ山まで行くと皆子山、峰床山などの北山が、その先の蓬莱山ではコヤマノ岳を従えた武奈ケ岳の眺めがすばらしく、この眺めにいつもながら心癒されます。
 そして俗物的要素の打見山ピークへはカットし、少しでも自然を求めてと笹平からキャンプ場経由で木戸峠ルートへショウトカットし、その先の水場で昼食です。

武奈、コヤマノ岳が呼んでいる〜@蓬莱山

 なお、キャンプ場は2年前までは水道設備の利用ができたのですが、近年は水道廃止となっていますので要注意です。木戸峠から10分ほど先の水場は登山道沿いにありますが、普段はほとんど水細く期待しない方がいいようです。でも今回は雨後のためにしっかり水が流れているだろうとの読みがずばり的中で、ここで昼食、水分補給もOKでした。

 この木戸峠先で4名のデカザックの学生さんを追い越し、彼らは私の昼食中に先を行きましたが、どうやら同じ蛇谷ケ峰まで同じく縦走をやるようです。
 同じ目的の歩きをするメンバーに遭遇、それも年代の異なる人ならやっぱり勇気が沸きます。実は今回こそ時間にとらわれずにのんびり歩きをやろうと家を出てきたのですが、またしてもよし追い越してやろうとのいつもの負けん気が出てしまい、時間との勝負歩きになってしまいましたが・・・笑

 そして比良岳先の大岩で○○さん!、と呼び止められてびっくり、知り合いの方で比良をよく歩く方でした。相互の近況山情報を少し話してまたご一緒しましょうと先を急ぎます。
 急登の烏谷山をなんなく片付けて南比良峠、そこには中年の方がマンウテンバイクを倒して休憩中です。この後に私とは逆の蓬莱へ向かうとのこと、それにしてもバイクで走るというよりほとんど担ぐ山歩きをよくやりますね〜と感心しきりでした。

 堂満分岐前後で先へ行っていた4名をとらえ、金糞峠で1本立てます。彼らも追いつき今日のテントは八雲ケ原湿原先とのことで、稜線を前山から北平峠へをとらずに八雲ケ原へ直接向かうといっています。さすがにワンゲルらしい学生はしっかり計画もしているようです。

 時計見ると13:45、う〜んよしこれなら予定どうり私のテン場は口ノ深谷だ!るんるんです。金糞峠下のテントサイトにはいつもの常連の方がテントを張っているようです。その人の姿も見えましたが、私はそのままヨキトウゲ谷を詰めます。
 金糞峠下のテントサイトにいつも泊まっておられるその方が道整備してくれたのでしょうか?。武奈への最短コースと新しく指導標が木につけてあります。そうかこのルートもまた歩いてみようと考えながら、少々足元のよくないヨキトウゲ谷です。

 そんな谷筋をこの時間帯、日曜日です。多くの武奈ケ岳への登山者が下山してくるのに出会います。中にはへ〜こんな時間から登るの、キャンプですか?いいなぁ・・との声もあるなど、下山者はほとんどちっちゃなザックです。デカザックでこの時間帯に登り上げる我が身が少々鼻高で気分いいのはこんな時でしょう。

 それでも40分弱もかかって中峠、谷筋では芦生杉の大木を見て上がってきましたが、この峠一帯のブナ林も素敵なところです。でもあたりの木々はすっかり葉を落として寒々とした景色となっています。そして口ノ深谷源頭部のテントサイトへ10分で到着(14:45)でした。
 そこには男女2名ずつの3張りがもう設営済みで、若い人たちが談笑中です。見れば今朝出町柳でバス待ちしていた女性二人も居ます。

 金糞と違ってあまり広くなく、口ノ深谷のせせらぎが少々耳障りな点がやや問題にしても、なかなかの快適テン場でした。それにも増して今晩は満月でテント内まで明るく、外にでてみると真ん丸いお月様と雲の切れ間のお星様もきれいではありませんか。心配していた夜中の雨もなく、すばらしいテントライフでした。時季を変えて何度でも張りたいエリアとなりました。

 明けて5時過ぎに目が覚め、7時前に出発としました。そしてワサビ峠から大好きな西南稜からの歩きを楽しみます。でもお天気がそうよくありません。展望の遠望はだめでしたが、なんとか回りは見ることができたのです。

西南稜第2Pから第3Pと武奈

 そしてテントサイトから50分で比良の雄である武奈ケ岳登頂(7:40)でした。ところが残念ながらもう山頂からは1名の方が下りてきて、もう2名が山頂にいます。一番乗りではなかったのです。これまで平日でしたのでいつも誰も居なかったのですが・・・

 へ〜この時間にいるとはテン泊ですか?と聞けば前日私と同じバスで平から歩いて八雲ケ原に張ったとのことでした。この青年二人はこの縦走が始めてとのことで、この先イクワタ峠以降ササ峠手前あたりからが踏跡薄くなり要注意ですよなどと情報提供します。

 するとそこへ比良遭難対策協議会のボランティアの腕章をつけたひとりも到着し、同じ道不明の話をして注意するように言っています。大丈夫です、分からなかったら私がいますからと伝えて二人へ先にスタートしてもらいます。

 わずかに休憩をいれて二人を追います。前方や振り返っても歩いてきた北稜向こうの武奈方向も霞んでいてそうきれいには見えません。細川越から少しの登りで釣瓶岳に上がります。狭いピークを持つ釣瓶岳、そこで休んでいる二人にまた一緒になりました。
 進行方向の樹間からわずかに蛇谷ケ峰も顔を見せてくれています。初めての二人にはもっときれいな山容を見せてあげたかったのに残念です。若い二人にはこれからもっともっと比良を歩いてくれるのを祈るばかりと我が心に思いながらこの後ほとんど3人で歩く格好となりました。

 ほどなくイクワタ峠からササ峠へ向かいます。やっぱりルートは支尾根が繰り返しやってきて、やや難しいところもあり道間違いが起きそうです。相当熟知していてもやっぱり山歩きには地形図とコンパスは携帯必須でしょう。もっとも私は今回エアリアの地図とコンパスしか持参してなかったのですが・・

 そして地図にも記載のない林道は歩かず、稜線を忠実に乗って地蔵山(9:21~29)で1本でした。目の前にリトル比良を眺めます。もっとも左前方に見えるはずの伊吹山はまったく見えません。

 地蔵峠、ヨコタニ峠など不鮮明なルートを歩いて須川峠(10:17)まできました。ここまでくれば道は比較的しっかりしてきますのでもう大丈夫でしょう。ところがこのあたりまでくると若い二人の元気さに私はもう遅れ気味となります。
 その先の滝谷ノ頭(10:25~42)で昼食をとった後は、二人には先に行ってよ、蛇谷で追いつくからと言ってゆっくり歩きとします。

 枯れた山肌には青々としたイワカガミの葉がやけに目立ちます。そしてこのあたりまで来るとシロモジの紅葉があちこちに残ってくれています。写真を撮りながら楽しいひと時です。

 そしていつも苦しむ蛇谷ケ峰直下の急登下まで来た時に小雨となって大慌てで雨具をと、ごそごそしている間にすぐに止んでくれるなど、あたりは真っ白状態となってようやく蛇谷ケ峰山頂でした。
 まったく展望はありません。日曜日ですから村井より地蔵峠までの林道を上がって来た若い青年たちのマウンテンバイクも転がっています。そして若いお父さんがちっちゃなお子さん連れで写真を撮るなど、平日では考えられない山頂でした。

蛇谷ケ峰 901.7m 3等三角点

 このような空白の世界、待ってくれていた二人と合流、私は3分で下山開始して木製階段の道にうんざりしながら1時間ほどで想い出の森の手前の林道へ降り立ちました。ここでも4名の学生さんたちと一緒になりました。
 ここで若い大阪から来たという二人と別れ、その先15分ほど歩いて天空温泉入浴後にシャトルバス(14:20)、朽木学校前より14:37発のJR安曇川駅へでした。
 若いお二人さん、お疲れ様でした。また山でお会いしましょう。

 なお、今回のタイムテーブルは次のとおりでした。

初日(11/12) 二日目(11/13)
8:35 テントサイト 510~650
アラキ峠 915 ワサビ谷 708
権現山 940~45 武奈ケ岳 740~50
ホッケ山 1005~10 細川越 804
小女郎峠 1028~33 釣瓶岳 824~30
蓬莱山 1050~1100 イクワタ峠 849
木戸峠 1117 ササ峠 909
水場 1128~53昼食 地蔵山 921~29
比良岳 1205^10 ヨコタニ峠 950~55
烏谷山 1236~41 アラ谷峠 1008
南比良峠 1317 須川峠 1017
堂満分岐 1336 滝谷ノ頭 1025~42昼食
金糞峠 1343~50 蛇谷ケ峰 1124~27
中峠 1428~33 林道 1223
口ノ深谷源流
テントサイト
1445~ 想い出の森
天空温泉
1240~1420
シャトルバス
- - 朽木学校前 1437~安曇川へ

 比良山系への登山も今年は最後となりそうです?。'11年の今年、比良山系を歩いたのは次のとおりで10回も歩いてしまいました。

1.8 雪の権現山 1.22 蓬莱山 1.28 堂満岳 2.1 武奈ケ岳
2.6 堂満岳 2.20 蛇谷から富坂尾根 5.25 武奈ケ岳 6.3~4 全山縦走
10.3 奥比良縦走 11.12~13 全山縦走 - - - -

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