賤ヶ岳から権現峠 行市山から権現峠 柳ケ瀬山から椿井嶺 椿坂峠から河内山

          余呉 椿坂峠から河内山'11.12.7 曇一時小雨

 余呉トレイルの今回も中央分水嶺、椿坂峠から点標津谷、庄野嶺越から河内山を登り、塩買道を中河内へ下る第4回目を楽しみました。
 錦秋の山肌もそろそろ終り木々も葉を落とすころとなって、トレッキングも一年を締めくくりの時となります。

 さて、椿坂峠(10:15)から今は寂しい別荘地界隈も素通りし椿井嶺を越え、ササ藪のか細くどこまでも自然林続く道を追います。しかし時々ブナ林も現れ、北西方面には敦賀湾なども望めるなど話題は事欠きません。

 そうはいっても快適なブナの森歩き、深いササの中などやブナ、ミズナラなどの林床にはエゾユズリハが多く見られ、なかでも真っ赤なお花を見せてくれたユキツバキにはいっせいに顔がほころびました。

 日本全国どこでも見られるヤブツバキと日本海側で見られるユキツバキの相違点はこちらからご覧いただけます。また私見ですが一番決定的な相違点を探すとするなら雄シベの花糸が濃橙黄色から黄赤色を帯びるのがユキツバキで、ヤブツバキの花糸は白色であることが見分けの一番容易な方法ではないかと考えます。

 なお、ユキツバキやエゾユズリハなどは雪深い一帯で分布する日本海要素植物の代表でもあります。

 それに今回のコースには特にナツツバキが随所に林立していたように感じます。もちろん木肌が酷似するリョウブとの相違点など話ながらの山歩きです。
 この時期では樹皮で見比べるより上を見上げて、花殻(若い果実)を見比べる方が一番容易な見分け方でしょうと私的手法を披露しました。
 それは枯れた花殻が垂れ下がっているのがリョウブ、裂開した果実が単独で上を向いているのがナツツバキです。なお、ナツツバキについての詳細はこちらからご覧なれます。

ナツツバキの樹皮

 4等点埋まる点標津谷山頂はあまりにも狭すぎ到着(12:05)はお昼でしたが、も少し足を伸ばして雑木林の広場(12:15~35)で特製トレイル弁当の御馳走でした。このお弁当の人気は抜群で参加者も極上の美味に満足度十分なる笑顔が広がります。
 もちろんお弁当の中に入っていた赤カブも、お風呂あがりの帰りには地元産の取立て新鮮野菜である赤カブは安くて美味しいと評判になってたくさんお土産とされました。

 空いたその弁当の器はしっかり歩きの中での《きのこ狩り》の容器となります。この度もみなさんナメコのうれしいお土産を詰めました。

 中河内からの塩買道のひとつでもあった庄野嶺越(13:35~40)の峠には奇妙なコンクリートの遺物が見られます。
 そして冬場のスノーシュー歩きでこの地には中河内からの峠道の塩買道を利用すれば、池河内湿原へ降って巡視路道を周回して歩くことも可能となっています。

 コンクリートの遺物はどうやら逓信省時代の電話ケーブルの中継基地だったのでしょうか?〒のマークも見えます。中には同軸ケーブルの残骸らしきものも見られました。 

 珍しい建物の前では早速モデルさん?がにこやかに立っていただき、居並ぶカメラマンからひっぱりだこでした。もちろん3人さんにはこの画像が世界中に流れるのは了解済ですヨ・・笑 

 快適なブナ林は余呉トレイルの目玉でもあり、みなさん慣れ親しんだ余呉トレイルのルンルン歩きがうれしいのでしょうか。静かな山並みが揺れるほどの賑やかさで響き渡ります。
 歩く目の前には疎林の中に目指す河内山も早く来いよ〜!と待ってくれているようです。え〜あそこまで歩くんですか?としんどいのかうれしいのか?分からない響きはそれでも頼もしい〜 

 庄野嶺越の峠から45分ほどでいよいよ本日の最高ピークである3等点の河内山645.7m(14:28~31)です。この山頂も狭くすぐに先を急ぎます。
 わずかに下ると敦賀原発から大阪方面に送電される鉄塔地、そこからは敦賀湾とともに敦賀三山のひとつ西方ケ岳もはっきりと見えます。

 さらに鉄塔地より下ると塩買道の峠(14:55)にやってきます。この塩買道も中河内からは何本かいろいろあったようですが、西側への福井の獺河内(ウソゴウチ)側へはしっかり古道も残されているのですが、今回の網谷側の道は今では古道がほとんど流されてしまっているために沢筋を歩かねばなりません。

 そのために余呉トレイルとしてはやや難路といってもいい箇所となります。そうはいっても恐れることはありません。今回の参加者のみなさんも山慣れた方々ばかりのためになんなく歩きとおしていただきます。

 峠の直下には可愛い池も水を湛えています。傍らにはナツエビネの葉も見られました。沢筋を好むサワグルミの大木も何箇所か見られます。
 季節があえば山野草のヤマアジサイ、ネコノメソウ類やモミジチャルメルソウなどいっぱいのお花たちが出迎えてくれるところでしょう。

 そしてこのやや足元不安な沢歩きを4~50分ほど歩き、ほどなく植林地に近づくと小雨が落ちだしてしまいます。やむなく傘を広げたり雨具着用でした。
 その後もこれまた荒れた林道が続き、アルミの橋を渡るとようやくまともな林道歩きで中河内で待つバス(16:15)に乗り込むことができたのでした。お疲れ様でした。

    ルートの地形図が出ていない時にはブラウザの「表示」から「最新の情報に更新」をクリックすると見れます。
      ただし少し時間がかかる場合があります。)

     
      地図の大小は右上の+または-で、また移動は地図上でマウスにより左クリックで操作願います

 では来春4月からの余呉トレイルでまたお会いしましょう。

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 日本海要素植物

 多雪地に適応した植物で、もちろん深い雪に耐えること、雪解け水に適応した特徴などを持っている植物群をいうようです。

 種にはユキツバキ、エゾユズリハ、ヒメモチ、ヒメアオキ、マルバマンサク、オオバクロモジなどの樹木や山野草ではスミレサイシン、シラネアオイ、サンカヨウ、キヌガサソウ、トガクシショウマなどがあります。

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 ツバキ科ナツツバキ属

 ナツツバキ属は日本では次の3種が見られます。

@ナツツバキ
・花は6〜7月に白く咲き、花弁は波うち大きさは5〜6cmと仲間のうちで一番大きい
・樹皮はなめらかで10年目くらいになると樹皮が剥げ落ち、灰白色や赤褐色の大きな斑紋になる。
・葉身が10cm、幅5cmと3種の中で一番大きくなる。だだっ広くやや波打つなど分かりやすい葉

Aヒメシャラ
・花は5月に白く開花、花弁は1.5〜2cmと一番小さく、樹高が高く山歩きの中では花に気づくことはまれ
・樹皮は淡赤褐色でなめらかで斑紋状に薄くはがれ落ちる。
・樹木は冷たく、大汗して夏場の暑い山歩き時にこの木に抱きつくと冷蔵庫のようで気持ちがいいですよ。
・葉身が4~8cm、幅2~3cmで先が尖って見た目がとげとげしく見えなくもない葉姿

Bヒコサンヒメシャラ
・花は7月と3種の中で一番遅く咲き、花弁は3.5~4cmの白花を咲かす。
・樹皮には横線がはいるのが特徴だが入らないのも多い
・葉身が3~7cm、幅1.5~3cmで、私見ですが3種の中で一番固体数が少ないように思われる。私は福岡
 の英彦山山頂と丹沢山直下で出会ったことがある。
・3種いずれも植栽用として庭木、公園樹に、また用途としては床柱や器具財に用いられる。

  なお、以上の内容は山渓の「樹に咲く花」を参考にさせていただきました。

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