京都西山連山縦走'11.12.25 曇

 

小倉神社-天王山-小倉山-乗願寺-柳谷観音-釈迦岳-ポンポン山-西尾根コース-
大原野森林公園森の案内所-小塩山-大暑山-大枝ノ山-首塚大明神-沓掛西口

 年末になるとどうしてもロング縦走がやりたくなるのですが、このルートも相当前にスルーしたと思っても、ほとんどその内容は覚えがないくらい前のことです。

 今回は家を5:50に出たのですがまだまだ暗いのには驚きでした。一方寒いのはこの寒波三日目ですから身体は慣れてはいるのですが、やっぱり寒さが身に堪えます。

 地元の神社でもある小倉神社からの山歩きもこれまた久しぶり、おまけに今日はヘッデン使用ということで道は心元ありません。昭文社のエアリアの実線ルートでなく未掲載コースで向かいます。
 でも次第に目が慣れてくると道も思い出してきます。そしてほぼ6:50ころ薄っすらと明るさが広がってきだしました。

 天王山(7:07~10)にはさすがに毎日登山の方々でしょうか。こんなに早い時間帯にもかかわらず人影があります。天下に名高いこの山頂は270.4mですが、三角点は見当たらず地図にも「三角点なし」と表示があるほどです。

 引き返して小倉山を通過(7:26)し、平安時代以前に開かれたという浄土谷一帯ですが、その乗願寺(7:43~45)に立ち寄りです。
 ここは西山浄土宗光明寺の末寺でもあり、浄土大仏が祭られていることでも有名です。もちろん京都府の指定文化財にも指定されています。
 今朝は早すぎてよろい戸が降りていました。裏の御谷(ミタニ)神社には古木のスダジイも目につきます。

 浄土谷集落の裏手の簡易舗装路から目の神さんとして名高い柳谷観音さんへ(8:03)上がり、今日ばかりは門前から手を合わせるだけでそのまま山手へ入ります。

 釈迦岳、ポンポン山へ向かうのですが、その取りつきではいつも気にしているタマミズキ(モチノキ科)をチェックです。10m以上の樹高からなかなか果実の様子がはっきりしませんが、どうやら今年は赤い実が少なそうです。

下からは逆光ではっきりせず・・ 少し上がってズームで撮るもよく分からない・・

 稜線にはクロバイやヤマモモの樹木を確認しながら足元のシダの群生の中を進み、都富士の比叡山が真正面の展望台(8:40)ですが、今日は雲がついてよく見えません。
 ベニカンのゴルフ場沿いを歩くと京青の森の四差路へ到着(8:52~55)でした。その次は釈迦岳山頂(9:21)ですが休まず前進です。そろそろ道は白粉を振りかけたように今朝の雪でしょうか。

 そしてポンポン山(9:45~50)です。さすがに寒風吹きすさぶ中という言葉がぴったりでした。北の愛宕は白くなっています。誰もいなくて気持ちいい〜!、何か叫んでみようかなと・・・しかし止めました。笑

 でも寒い!すぐさま行こう!、これからの道は大原野森林公園内の西尾根コースを進みます。リョウブの丘(9:57)、ツツジの丘(10:20)と歩く中では、落葉樹ではブナ科のコナラも多く、クヌギに酷似のアベマキ、クスノキ科のカナクギノキ、そして常緑広葉樹のツブラジイ、アラカシなどの樹皮を観察しながら歩いていると、比較的固体数の少ないツツジ科のシャシャンボに出会いました。

下の方の樹皮の剥がれた様子 中くらいの剥がれる寸前の樹皮 上部の様子、高くて不鮮明

 シャシャンボを見る目は皮より、皮が剥がれたあとの色合いが褐色または赤褐色となる特徴を押さえることにしています。
 それにしてもこの木のお花は初夏に白いネジキに似た感じで咲くのですが、果実の味も美味で結構食べることができます。もっとも背が比較的大きく成長しますので、実を採るのには苦労させられますが・・

 そして三の橋からニ、一の橋を渡って、今日は日曜だから森の案内書(10:40~11:50)の中に入って一休みさせていただきましょう。中はストーブが赤々と燃え盛って暖かく、ここでお昼とします。

 するといろいろな小図鑑数冊、望遠鏡にデジカメなど持った自然観察スタイルの方が入ってこられ、ひとしきり話に盛り上がりました。中でもデジカメですばらしい画像の数々を拝見し、しまいにはデジの機種についてもはずみます。
 普段からピンボケ写真ばかりで悩んでいるわが身としては羨ましい画像で、またしてもデジに食指がわきますが、さぁどうなることでしょうか。

 時を忘れて話し込んでしまい、1時間も居座っていましたので小塩山方向へ急ぎます。二番目の鉄塔下から左に619ピークで右奥にポンポン山を振り返ります。
 このポンポン山山頂は街中からはなかなか見ることは容易ではありません。その原因は稜線から山頂が真西にふっているからで、京都の東側からは小塩山は見えてもポンポン山はまったく見えないのです。

 帝陵の頂きとして知られる小塩山は淳和天皇陵裏がピーク(12:00)とされていますが、三角点は埋まっていません。
 「皇は崩御の後は陵を作らず、空しい遺骸などは埋めずに火にふす様にとの御意志だったという。土葬の時代に勇気ある出来事である。と続日本後記(承和七年、840年)が記して残してきた。灰にして散らせとの事である。出灰、灰方、灰谷の地名が麓に残るのはこのためだろうか。」(昭文社エアリアマップ解説文より)

 天皇陵にお参りをすませて、ドコモ道を下って大暑山(12:34~40)です。ここまでの道沿いも小枝が伸びてきて北西の愛宕山も展望がやや苦しくなりつつあります。もちろん大暑山は展望は皆無で周りの樹林も大きくなっています。

 山の上のグランドからちょっとした街中を10分ほど歩いてNTT西山中継所へ向かって大枝ノ山(13:05)を目指します。
 ここはなんの変哲もない単なるピークらしくない山、そして今回は北尾根の急坂を降り、最後の首塚を目指します。

 植木屋さんのそばの首塚大明神はなんど来ても陰気くさい場所です。でも素どうりするわけにもいかないでしょう。
 やっぱり手を合わせて、多分秋ころにはすずめばちが飛び交ったであろう、「すずめばち注意」の張り紙を横目に旧老ノ坂峠を降って京都霊園から沓掛西口(13:50)へ山野草の花殻を見ながらバスの時間に合わせてのんびりと向かいます。

 2時前か、早いな、これだったら、唐櫃越の沓掛山に登って阪急上桂駅まで歩けるなぁと、今後のことを思いつつ京都交通バスを待っているのでした。

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