京都北山芦見谷から愛宕山'11.12.30 晴、小雪、曇  ルート図

 

清滝-梨ノ木林道-首無地蔵-龍ノ小屋-龍登口-芦見谷-愛宕山-ジープ道-猪谷-
神明峠下ゲート-水尾尾根-明智越分岐-高瀬山-亀岡ハイキング道-JR保津峡駅

 今年の雪はたいそう少なそうです。いよいよ本年の〆の山歩きとします。それにはやはりボッカ訓練も必定でしょう。もちろんコース取りも考慮します。さぁ忘年山行としましょう〜

 そんなことから清滝(7:25)より久しぶりの梨ノ木林道へ入りました。この林道も月ノ輪寺登山口から先のゲート地あたりからの雪道も長らく遠ざかっています。
 林道上部の急勾配あたりをスノーシューで歩けたらいいのにとシューも持参でしたが、今日はまったくその出番はありませんでした。

 林道途中の歩きもヤマコウバシ(クスノキ科)、オオバアサガラ(エゴノキ科)、ヤマフジ(マメ科)、タチシノブ(ホウライシダ科)などを楽しみながら進みます。

 ようやく梨ノ木大神(8:50)に着きました。ここではいつも気になるハンノキに目がいきます。この寒い時期に葉の展開前に開花する点では比較的珍しい種であります。もちろん15m近くもある背の高いもので、葉、花そのものを手に取って見ることすらあまりできません。
 しかし落ち葉を探すと先端が鋭く尖り、基部は広いくさび形でふちには不ぞろいの浅い鋸歯があることからハンノキと同定しています。

ハンノキ(カバノキ科)

 いよいよ急登となって作業小屋らしき屋根の下(9:20~25)で一息いれましょう。空は青々と気分爽快、今ごろは京の街中は暮れの忙しさが続いているはずですが、ここでは静寂そのものです。
 ピーと鹿さんの警戒音が澄み切った空気を突き破るかのように響き渡るのを機に出立です。

 そして首無地蔵の峠(9:45)に押し上げます。家族の連名できれいな涎掛けも掛け返られています。きっとその家族には健康はもとより大きな幸せが訪れることでしょう。

 久方の訪問となる龍ノ小屋(10:00)は森閑として新雪の中に凛として立ち、あたかもようおこしやす!と待ち受けていてくれたように見えました。中に下がる温度計は0度で寒くはありません。せせらぎの森を渡渉しながら龍登口(10:05)です。

 さて来年は壬辰(ミズノエタツ)、干支は辰年ですね。きっとこの竜ヶ岳は登山者で賑わうことでしょう。私は予報を睨んで2日にはこの登山口から竜ヶ岳を踏むよう考えています。もっとも今年の元旦も歩きましたが・・

 そんなこんなで今回は左の芦見谷から取りつき、半時間ほど歩くと途中で沢が分かれる東側の谷を詰めます。もちろんこちらは最後のヘリポート地直下が激登りとなる谷筋歩きとなりますが、芦見谷本流とほぼ同じ1時間ほどで三角点地へ到着(11:00~12:45)できます。

 さぁ、三角点地でお昼としましょう。着いた時には大杉谷登山口でお会いしたご夫婦の方がもう昼食を済ませておられました。我が本日の歩きはいかにのんびり歩きだったかが分かるというものです。
 前方には恒例ともなっている年末の鯉上げが終わって水のほとんどない広沢の池がしっかり見えます。南側には蛇行する桂川も逆光にまぶしく、右の山肌は杉林が白粉をつけたように愛宕の斜面がま近です。

 空は青々となったり、小雪が舞ったり、曇り空となったりの気短な空模様です。こんな日で最高の気分となった忘年山行です。このような時空の狭間でときをゆっくり楽しみましょう。
 野菜鍋にうどんを炊き込み、入れ変わり立ち代り到着される登山者の方々と言葉を交わしながら、今年も愛宕山だけでなくあちこちの山々の想い出に超ゆったりと耽っているのでした。

 あまりののんびり加減に腕を覗き込むと12:45、これは大変と腰を上げて予定どおりジープ道から猪谷に向かいます。途中ではスキー場跡地あたりから竜ヶ岳も見えます。そしてすぐに左の猪谷へ入ります。(12:55)

スキー場跡地から竜ヶ岳 杉林の猪谷取りつき

 さぁ、これより難路の猪谷への降りです。この道は上部が左岸、およそ半分くらい下がると右岸を歩き、なかには右や左と細かく歩く薄い踏み跡もありそうですが、概ね上の硯石散乱地あたりまでが左岸、それより下部が右岸を踏めばいいのではないでしょうか。

 もっとも今年は伐採作業が行われましたので、その切り落とされた木々が登山道にも散乱多く、極めて歩き辛くなっています。
 またこの谷には三箇所の橋が架かっていたようですが、いずれも荒れ放題で崩壊寸前となっております。一番下の箇所は渡らなくても、すぐ上の左岸を渡渉できるので大丈夫ですが、上二箇所は深い水の流れの上にあるためにどうしても壊れかかったその橋を通過せざるをえない状況のために極めて危険箇所となっています。どうしても不安な時には、その前後の渡渉できそうな所を探す方が危険を犯すよりベターでしょう。でも探してもそう適当なところは見つかりにくいようですが?・・

 しかし、この橋以外にも道なき道の連続で極めて難路といわざるを得ない状態の谷筋ですから、あまり自信のない向きにはお勧めはしません。

荒れ放題で難路となっている猪谷の様子

 ジ-プ道から1時間10分でようやく水尾集落から神明峠へ上がってくる府道へ降り立ちました。(14:05)、ということは登りも降りもほぼ同じくらいの時間がかかりそうで、相当の体力、技術力の保有者でないと入らない方がよさそうですからお気をつけください。

 さて、本日のメインルートは終了しましたので、この後は水尾尾根の巡視路をのんきな歩きとなります。この府道を右に神明峠へ向けて10分ほど登って、神明峠直下のゲートから水尾尾根へ取りつきます。(14:15)
 しかし、普通誰でもここまで来れば相当の足を使っていますから、二つあるわずかな登りにも堪えることには間違いありません。

 最初の鉄塔からは牛松山がなんとか見えましたが、肝心の愛宕はこの小雪では視界は閉ざされています。そして二つ目の鉄塔手前からは亀岡の半国山がかすかに見え、鉄塔広場より嵐山富士の北松尾山(山上ケ峰)が近くなります。
 明智越の道をわずかに追って旗立の松から先で明智越から別れ、分岐より巡視路を南へ行くと樹林の中に高瀬山(15:18~23)が三角点を埋めています。ここで最終の1本でした。この後すぐ最後の鉄塔広場からは北松尾山がきれいにその山麓を広げているのが見られました。なお、この一帯は巡視路が多数道を分けていますから分岐には十分なる注意が必要でしょう。

 しかし、この後の最後になる保津峡ハイキングコース部分が問題でした。この箇所にはもちろん府道入り口には大分前から通行止めの看板が立ってはいるのですが、元気な方はよく歩いています。

 でも近年その部分の崩落が進んで極めて危険箇所があります。もちろんロープも設置されている部分はOKですが、ない箇所の小雨などの場合は特に注意が必要ですので、可能な限りの通行は止した方がよさそうですから十分ご注意ください。保津峡駅には16:20着の約9時間(含む昼食1時間45分)もかかりました。

 本年も拙いHPを訪問いただき、誠にありがとうございました。来る年も可能なかぎりマイナールート歩きによって体力維持と技術力増強を心がけ、山歩きを業としている身にますます張り切りたいと思いますので、HP上でのお付き合いの程をよろしくお願い申し上げます。
 なお、よろしければご一緒に私の企画する山へのご参加お待ち申し上げます。

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