西山山系で大発見された「ミズナラ」を見てきました。

京都西山 ポンポン山'12.1.5 

 

小塩バス停-善峰寺前-杉谷-東海自然歩道-ポンポン山-釈迦岳
-第ニベンチ東尾根-西山古道-嫁入道-西山キャンプ場-立石橋

 今冬一番の雪景色となった西山を楽しみました。今回はいつもと異なるコースをとりましょう。ところが善峰寺までバスで入る予定が小塩で、積雪のためこれより先は進入無理とのことで、久しぶりに小塩から歩くはめとなってしまいましたが、どうにか50分ほどで杉谷までやってきました。

 この車道歩きの間には、三鈷寺から上がればほとんど山道を登ってくるルートもあるのですが、今回は素直に車道を登ります。

 さて釈迦岳山頂から20mほど下より降れば、今日歩いたこの間の車道に関電柱「善峰60」の地(善峰側の杉谷の一軒家のすぐ下の左側)へ降りてくるルートもあります。
 以前はこの降口の橋が危険状態であり敬遠していたのですが、どうやらその橋も掛け替えられているのも確認できたことから、今年中には一度歩きたいなとも思いながら杉谷までやってきました。

 ここの杉谷で初めてではないかと思えるほどですが、住人の方の姿を見て声をかけると今では4戸しか暮らしていないとのことで、もうほんとうに限界集落の感じです。以前にはお店もされており、野菜なども並べておられたのですが・・

 さてさてこれより東海自然歩道をポンポン山への山歩きとなります。まばゆいばかりの真白きあたり一面の景色にあたかも犬ころになったような気持ちで雪を踏みしめて歩きます。
 ほどなく神社や街路樹としてどちらでも見られるクスノキがあたかも自然種のごとき様で田んぼの法面につったっています。

 谷に入ると山歩きの方からの大発見情報をいただいたミズナラの確認に向かいます。というのも西山山系ではまだ見たことのない種であるミズナラです。

 もちろんブナ科コナラ属の仲間で、コナラはどこにでも見られるのですが、なぜかミズナラはここの山域では見たことがありません。
 その情報をいただき「京都西山周辺の植物目録(1999)」を調べるとやっぱりミズナラは掲載されています。でも私は見たことがなかったのであります。

 ありましたね!、そのミズナラはどんな図鑑にでも表記されている「薪炭材のために伐採された2次林では、萌芽による更新によって、株立ちになっている固体が多い」との状態そのものでした。では西山で初めて目にしたミズナラの姿をとくとご覧ください。

 まずは斜面上から雪のついた状態部分を撮りました。まず3本に別れ、また2本が追加で分かれて計5本の枝が大きく伸びていました。

ミズナラの下部 上部

 次は反対側の下から見上げて撮ったものです。細いもたれているのは杉の木です。また右奥にはコナラがチラッと見えています。

ミズナラの下部全体像 標高510m

 続いて雪をはねのけて落ち葉を探すのですが、いろいろな種がいっぱい混在しています。なかなかそれらしき落ち葉が・・という状態でしたが、なんとかミズナラと思える落ち葉をピックアップしてみました。

 なお、このミズナラのすぐ右上にあったコナラも撮ってみましたので見比べて見てください。

 

 以上二点を見比べますとやはり区別点は葉柄の長さではないでしょうか。ミズナラのそれはごく短く目立たないのが特徴とありますが、実際には約5mmほどでしょうか。
 それに対しコナラの葉柄は1cmほどの長さと図鑑には記されていますがもちろん個体差はあります。やはりミズナラよりは葉柄が確かに目立ちます。

 しかし、上の葉の画像2点の姿をよ〜く見るとふちの鋸歯(ギザギザ)の状態も微妙に相違があるように見えますよね。もちろん新葉のころなら表、裏の毛の様子も相違点があるようです。

 さぁ、今回はこれくらいにして雪がこない晩秋のころにでも長さ2〜3cmの長楕円形、下部には鱗片が瓦重ね状に並び穀斗におおわれる、と表記ある堅果の果実を拾うのが楽しみとなりました。

 それにしても自然観察などがお好きなTさん、西山山系で大発見のミズナラ情報ありがとうございました。

 2時間ほどものんびり歩きでようやくポンポン山山頂でしたが、残念ながら小塩山くらいで愛宕の展望はありません。
 いちはやく昼食ですが、先着の近在の方と話があい降りコースは嫁入道です。歩き出すとすぐに上級自然観察家のTさんが登ってこられるのに出会いました。

 お礼を言って興奮しながらその情報交換です。調子にのって次はイヌブナはこの山系ばかりでなく愛宕でも見られますが、ホンブナは見ないのです。また見つかったらお願いしますねと頼む始末でした。笑
 でもそのブナはこの一帯ではほんとうのところなさそうですね。もちろん前述の「京都西山周辺の植物リスト」にも掲載されていませんが・・・。それこそブナ(別名ホンブナ、シロブナ)をこの西山山系で発見すれば新聞ネタものですがね。

 下りは近在の方と一緒に東尾根、西山古道よりクリンソウ地手前を左に入っていよいよ大昔の古道の匂いのする嫁入道を行きます。
 すると山中に響き渡る無線でやりとりの声、それはイノシシ狩りの方達でした。どうやら100kgはあろうかという猪を仕留めたようで、この方達も久びさの獲物のようで興奮状態の感じでした。

撃ちとめられた残酷な猪の姿 3人がかりで重い猪を引きずりおろす

 これから狩猟はシーズンでしょうが、奥深い民宿や旅館などで食すボタン鍋の値のはることがよ〜く分かりました。1頭を仕留めるのに4人がかりです。もちろん下山口には猟犬を世話する犬担当の方も見られます。

 今日のポンポン山はいろいろ目新しいものに出会え、すばらしく幸先のよい1年となりそうな予感のポンポン山散策となりました。

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