京都北山どっさり雪の雲取山'12.3.3  ルート図

花背高原-寺山峠-公団巡視路-ハタカリ峠-雲取峠-展望台-雲取山-ニノ谷-一ノ谷分岐-
三ノ谷分岐-芹生-芹生峠-アソガ谷分岐-滝谷峠分岐-奥貴船神社-貴船神社-叡電貴船口

 

狭い山頂は比較的残雪多くなく、三角点は出ていました。

 この一週間は雨模様の続く予報のなか、唯一のくもり予報日を狙って北山の雲取山(911.1m)へ登ります。京都バスのこの路線はいかにも田舎へ向かいます、というような雰囲気がすばらしく、鞍馬温泉をすぎるとこれより自由乗降となりますよ、というメロディーを流しながらバスは走ります。
 今年の北山は雪もそう多くなさそうと車窓から山肌をぼんやり眺めながら揺られての、なんともいえない雰囲気がお気に入りです。バスはさらに植林帯をくねくねと花背峠へむけて登りだします。

 さすがにこの花背峠を越えると一転残雪は多くなってきます。バスは予定時刻どおりに花背高原前に到着(9:00)でした。登山口にある別所小中学校も統合されたようで、今は使われなくなったとの表示があります。
 登山口の花背高原から林道を歩けば雪も出てきますが、すぐにスキー場跡で20年ほど前に閉鎖となって今は廃屋と化した建物がいた堪れない場所となっています。

 林道から谷筋をつめた後は植林帯の山腹道を寺山峠へと目指します。やや上りとなって一汗かいたころにこの寺山峠(9:35)でした。今回はこれより北北東よりへの公団巡視路をハタカリ峠へ向けて進みます。
 この道は旧京北町と京都市の町界尾根で、右側の京都市側が雑木林で木の間からかすかに比良方面の展望を探がしながら歩ける、とても静かな尾根が素敵な道となっています。

 さらに初夏にはタニウツギがきれいに咲く、京産大WG凌雪小屋を左に見下ろしながら、小さなアップダウンを繰り返して寺山峠より1時間半ほどでハタカリ峠(11:00)です。
 この峠はちょっとした鞍部で、昭和63年の国体コースとして上黒田へ向けての道が整備されましたが、その後は廃道となってしまっているその尾根の取りつき点でもあります。
 ただ表示も小さくよく見ないと見損なうような場所でもありますが、周りはすばらしい自然林続く素敵な北山らしい場所でもあります。この一帯は北向きで壷足の深くは股下までも潜ることもありました。

 そして立派なブナの木を見たり、稜線の雪庇を覗いたりしながら快適な稜線漫歩です。そしてやや下るとそこがりょうぶの潅木多い所で、今は真っ白な雪原の広がる雲取峠(11:20)でした。
 ここにも北側の竹次谷へとなるやや下方に京府大WGりょうぶ小屋がありますが、雪多く小屋まで足は伸ばせません。

 これより右の夏道でなく、左への斜面を登って展望台へと向かいます。青空の広がる大展望が待ってくれているはずです。
 そしてすぐに展望台(11:25~12:05)です。やった!、見事な大パノラマが繰り広げられていました。比良山系の両雄の武奈ケ岳に蓬莱山です。右端には花背峠のドコモ鞍馬中継所の大鉄塔もよく見えましたが、写真ではチラッとしか写ってませんね。

地蔵杉山、滝谷山の奥に北山の雄の皆子山、その奥に蓬莱、左に比良の雄、武奈ケ岳など

 

Upです。この景色を見ながら大休止、飯がうまい!

 この後の雲取山はあまり展望のきかない山頂と知っているために、この展望台は去りがたい気持ちでしたが、それでも3等三角点埋まる雲取山へ向かいます。

 途中二人の方が降りてくるのに初めて出会いましたが、今日は天気がいいのにほとんど人に出会いません。そして山頂(12:25)ですが、雪に囲まれていましたが三角点の頭はなんとか出ておりタッチしてご挨拶です。この儀式は山歩きのなかで一番ホッとできる場面ではないでしょうか。

 雪まみれの山頂からすぐに二ノ谷へ下ります。しかしこの谷筋もどっさりの雪で股下まで潜ることしばしばでしたが、このような大雪のなかの山歩きも楽しみのひとつでもあります。 

雪どっさりの二ノ谷 立命大WG小屋

 そして20分ほどで立命大WG小屋(12:45~50)です。ここの屋根の下には6名が賑やかに食事中です。どうやら芹生から長い林道を登ってきたとのことですから、やれやれこの後はラッセル不要だなとこちらはひと安心で1本いれましょう。

 ただこれからは渓谷の渡渉が待っています。どんどん下って一ノ谷分岐三叉路地点(13:10)まで降りてきました。もうこれで安心です。三ノ谷分岐までの渓谷は林道が近年延びてきているからです。
 そう思って歩き出すとその林道はあちこちで崩落により寸断され、とても車両の入れる道ではなくなっていました。三ノ谷分岐(13:23)にはそれぞれしっかりしたゲートの設置が無駄な状態となっています。

 さぁ、これより芹生まで長い林道歩きの始まりです。黙々と6名が登った足跡を歩くばかりでしたが、25分ほどで勢竜天満宮の祠に安全に歩けたことのお礼のお参りでした。
 この勢竜天満宮は寺小屋跡で歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」の舞台になったところのようで、歴史の由緒ある神社のようです。

 雪の残るのどかで落ち着いた雰囲気の静かな芹生は、里人が今では住んでおられるのか分からないほど人影はなく静かで、まさに限界集落ではないでしょうか。

 灰屋川の橋を渡って府道361号線を芹生峠へ、凍結寸前の車の轍を気にしながら登って行きます。そして標高680mの芹生峠を越えると今度は急な下り道を延々と貴船へ下ります。

 峠から1時間ほどで若い観光客がそぞろ歩く貴船神社(15:15)でした。さぁもう少しで叡電貴船口です。でもさすがに舗装路歩きもここまで歩けばうんざりでした。そして20分ほどでようやく駅へ到着(15:35)です。芹生の里から舗装路を1時間40分も歩いたのです。

 やっぱり次回からは勢竜天満宮よりすぐの橋を左折し、芹生谷林道を旧花背峠へ向かい天狗杉に登ってからアソガ谷を下るルート取りとしよう。
 本日の歩きはしめて7時間弱でした。

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