高島明王ノ禿から三国山'12.3.8 ルート図

 赤坂山の明王ノ禿はつとに有名なガレを持つ地ではあるのですが、東南東に伸びる尾根は無雪期は道はないに等しい藪状態のコースであります。
 しかし、近年は雪がくればこの尾根から明王ノ禿のガレへ突き上げ、さらに北の三国山(876.3m)を踏まれるルート取りで少しずつ登山者が向かうようになっているようです。

 それを知った山友のNさんからの誘いにより4名で東尾根を登ってきましたが、さすがにひそかな人気のコースとなっているのがよ〜く分かりました。

 マキノ町白谷から八王子川沿いの車道を北へ進み、左折のマキノ林道へ入ります。すぐに右側に建つ使われなくなって長く崩壊寸前の三角屋根小屋のすぐ先で、左の斜面へ貯水槽の見える手前の尾根から取りつきです。(8:50)

 今回は雨続きの後でしたから、雪もほどよく締まってくれていましたので、スノーシューもどこを歩いてもほとんど沈むことなく歩けました。残雪状態はおよそ1~2mでしょうか。
 もっとも途中480mピーク手前の350m~450mの間や、少し急下りした後の460m~680mの間はやや急登も待ち受けてはいますが、総じて登りやすい尾根となっています。

右奥にチラッと貯水槽が見える手前から 急登も済んで空も近いか・・?

 登山口よりほぼ2時間ほど歩くと急登が終わり、左に多数の鉄塔並びその右には絵に描いたような山容のすばらしい赤坂山(↓画像の中央)が見えるようになってきます。
 さらに右には明王ノ禿も見えてきました。そうです、今回はあの白く見える右側の明王ノ禿を目指して登って行きます。

 もちろん既にこのあたりではテンション上がりっぱなしの興奮気味状態でした。しんどい気持ちなどどこ吹く風でルンルンで足は進みます。
 そしてすぐにあの荒々しくガレた明王ノ禿が真横に大迫力で迫ってきます。無雪期のいつもは上の稜線で鎖の柵に沿って見おろすのみですが、風化した花崗岩が独特の風景を造りだす大自然の妙を、下からや真横からの見ごたえは大満足なるものがあります。 

普段はガレと赤坂山を見上げる景色は見れない 明王ノ禿の鎖の柵も見えだしてきた・・

 もちろん南へ見おろす下界には、メタセコイア並木、そして大きく広がる北琵琶湖も見渡せる大パノラマ地です。しかし、本日は気温も温かく春霞でもやっています。

 着きました。本日の一つ目のピーク地の明王ノ禿(11:18)です。見慣れた場所でホッとしますが、やっぱりここは北風が身体を一挙に冷やさんばかりです。ご覧のようにこの一帯のみ雪は完全に吹き飛ばされて土が見えています。  
 寒い!、今日はじめて感じました。そして赤坂と反対側の北には雑木林の上に三国山の白い頭だけが見え、すぐに向こうで昼としようと進みます。

明王ノ禿、向こうに赤坂山、奥には大谷山 北側の稜線の上に三国山の頭チラッと

 南西に赤坂、さらに右奥には大御影山の反射板も肉眼で十分目に入りますが、目立つのはその手前に続く長い大日の尾根が下がり、その手前の尾根には白いノロ尾が目立ちます。
 そして大御影左のなだらかな稜線沿いには三十三間山もいることでしょう。さらに目を右(真西)にふって雲谷山も単独でしっかり見えています。
 これらの展望を楽しんで北へ向かいましょう。僅かですが降りて登ってをやって分水嶺に乗って三国山は半時間でした。(11:50)

 このピーク、ここが三国山だよね・・・?、というような感じです。それは三国の三角点はもとより山名札などまったくもって雪の中ですから人工物はなにもありません。
 ここは近江、若狭、越前の国境が交わる場所にあることからの山名といわれます。

小ピークのような三国山は雪だらけ 左から赤坂、大谷、大御影山

 もちろん、明王ノ禿からも見えていた東の乗鞍岳に芦原岳も指呼の間です。その山並みの奥には白い山塊の横山岳も薄っすらと肉眼では見えました。そして下界を見おろすと高島市マキノの市街地も見渡せます。

右奥に乗鞍岳、手前左に芦原岳 明王ノ禿、赤坂、大谷、左下に琵琶湖

 そして三国山山頂よりさらに北の白い展望台方向を見ると鉄塔と重なるように野坂岳、右の方には岩篭山も見えます。ではあの展望台まで行って食事としよう・・

 そうそう、野坂岳から一旦落ちて右側に白く見えるのは西方ケ岳と言っていたのは間違いでした。西方は野坂岳の左奥に位置しますからまったく見えません。
 どうやら右に伸びる稜線上の山並みで、左から二つ目の白い山が夕暮山と岩籠山のようです。さらに右に離れて白いのは余呉の行市山でしょう・・

白い展望台奥の左鉄塔奥に野坂岳 左から二つ目が夕暮山に岩籠山が並ぶ

 と、まぁ〜・・、山座同定も済ませて展望台へ向かうも、え〜、また下ってそして登るの?とのことであっさり展望台はパス、手前の平地から東に少し下りて寒風を避け、そこで昼食としました。(1210~40)

 ここまで感動の明王ノ禿東尾根をやっつけ、さらにまずまずの展望といい我らはこれ以上ない美味しい食事にありつけました。

 こうして後は下りだけだぞ!とのことでしたが、いやいやまだ下りも慎重に行かないと、と気を引き締めます。そして林道へ向けての下りですが、分水嶺を辿るとのことでしたので、途中にはやや右下に切れ落ちるように見える地点で、比較的なだらかそうに見下ろせる南側のトレースも見える尾根へ戻ろうか、と相談することとなりました。
 しかし、予定どおり慎重に降りようとゆっくりゆっくりと進みましょう。15分ほどで急斜面もなんとか無事に通過、この岩がアザラシ岩ではないの?と右直下に見える見覚えのある岩を上から覗き込んだりしてほっとします。

 
雪壁の真下にアザラシ岩が・・

 そしてブナ林を快適に通過して福井県側の林道へ降り立ち、滋賀県側へ回り込んで雪をしっかり積み残している黒河林道のトイレ小屋へ到着(13:25)でやれやれでした。 

比較的若いブナ林がほとんど 黒河林道のトイレ小屋

 しかし、その後の林道も道が川となっていたり、斜面からの雪崩で道が高く塞がっているなど一部やや緊張場面もありました。そんなことでトイレ地から林道歩きに1時間もかかりましたが、なんとか登山口そして駐車地へ無事に帰り着くことができました。(14:25)

 本日は5時間半ほどの比較的短時間の周回ルート歩きでした。これならもっとゆっくり途中の樹木などでも楽しみながら歩いたらよかったな、との気持ちも感じるほどでした。

 それにしてもNさんの的確な計画準備等によって事故もなく早めの下山となり一同大きな感謝のスノーシュー歩きが楽しめました。みなさん大変ありがとうございました。

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