余呉西尾根から北尾根を下る横山岳'12.3.11 ルート図

 今年も余呉ルートをスノーシューで周回してきました。ところが終盤の14:46東日本大震災1年の黙祷を全員で行った後に、天気予報どおりの天候の崩れにも泣かされました。
 今回は参加者も多かった等からやや足並みが揃わず、難易度も高い下りとなってしまいましたが、どうにか下山することができました。
 ま、山登りはいろいろな気象条件の中での経験の積み重ねが今後の糧となることでしょうから、いい勉強になったと思いたいものです。

 さて、予定コースどおり最初の取りつきは、菅並大ケヤキ裏からのいきなりの急登で、林道に突き上げます。この急登道で早くもえ〜、こんなとこ登るの?との声、心配してたとおり、一部の方のようだが足元が心配でたまりません。いつもならこの登山口(8:08)より上の林道登山口(8:46)まで20分ほどですが、倍近くも要しました。

 しかし、この後は青空広がる快適な調子?で、西尾根を進みます。姿のよいタカノツメ、イヌシデやトチノキにカエデたちの丸坊主の樹木たち、いち早く新枝が色合いを見せてきたクロモジの小枝などを眺めながら東側に続く雪庇に注意して登って行きます。

タカノツメ(ウコギ科) 左がイヌシデ(カバノキ科)

 登山口よりなんとか1時間半足らずでケヤキ広場(9:50)までやってきました。このケヤキの大木の姿に癒されて元気も出てきます。
 それにこの後はどんどん展望のよい箇所が続きます。振り返ればすぐに墓谷山、七々頭ケ岳に新谷山、妙理山、そしてその奥に小さく頭だけ見えるのは大黒山でしょうか。
 いろいろ余呉の山並みを眺めると、それぞれ踏んだ山行が思い出されます。これがまた堪らない山好きの心となるのでしょう。

ケヤキ広場の大木 左より七々頭ケ岳、新谷山に白い妙理山

 標高を上げると次第に雪も多くなってきます。しかしこの時期、しっかり締まってシューも沈みません。そして振り返ると右より野坂、岩篭山から、奥に乗鞍、大御影山の高島トレイルの面々、更に遠くには比良連峰の武奈、蓬莱山までも見えるではありませんか。
 これだけの大展望にぞくぞくしながらの雪の横山に登れる、とのわくわく心は何度味わっても、もういいとはいいません。。

 そして西尾根ルート一番の難所である石灰岩露頭地です。しかし今回は岩の露頭が最初の部分だけくらいでしたので、そう問題とはなりませんでした。
 さらに半時間ほどで天狗の森の雪庇の箇所へ登山口から約4時間で到着(12:10)です。

石灰岩露頭地 天狗の森の雪庇箇所も緩みだらしない

 このあたりから青空が次第に少なくなってきそうです。お昼を回りましたが、余呉頂上まで上がって北側の展望を見て昼食としましょうと最後の踏ん張りが続きます。

 さぁ、余呉頂上の西峰到着(12:33~13:05)です。天狗の森の雪庇箇所からおよそ半時間でした。しかし、残念ながら北の稜線方向は一面雲が広がってきてしまいました。
 奥美濃の能郷白山に蕎麦粒山なども薄っすらしか見えません。上谷山や左千方も肉眼でようやくかな、くらいでした。寂しく白いベールを見ながらお昼とします。

 そして横山岳本峰へはブナ林続く中を進みます。左前方に3ケのラクダの背のようなピークが並んでいますが、奥が東峰で、本峰は手前ピークのさらに右で、歩いている途中ではどこがピークかな?と思うほど、ブナ林の枝が重なってはっきりとしません。
 でも道はフラットですから5~6分ほどで山頂へ到着です。そのピークは小屋の屋根だけが出ていましたからすぐにわかります。

3つの一番奥が東峰 横山岳山頂の小屋が少しだけ出て

 南側の展望もほとんど見えず、10分もしないで引き返すこととなりました。おぅ〜なんと雰囲気のいい稜線漫歩でしょう・・・。

 西峰から北への北峰ピークへわずかに下ります。するとなんとなく北側の稜線方向がガスの薄くなる気配です。ならばなんとか展望が現れるのではとしばし待機です。
 するとどうでしょう、15分ほどでどうにか上谷山に左千方達が顔を見せてくれたのでした。やった〜!

左より上谷山、中が三国山の右手前に左千方、右に黒壁

 この展望を見るために、北峰でおよそ17~8分も待機したことになります。でもこれより次第に天候は下降気味のためにこれくらいが辛抱のしどころでしたでしょうか。

 ようやく北尾根への下りとなります。しかしほとんどの方が始めての歩きでしょうが、頑張って事故なく下山してもらいたいものです。
 リーダーも慎重に十分間を取りながら進んでいるようです。ややもすればすぐに大きく隙間ができてしまいます。お互いに声を出し合っての進行です。

 14時半ころとなりました。休憩してその時刻14:46分です。「東日本大震災で被害を受けられた方々への黙祷」をささげることとなりました。
 亡くなった方々や大きな被害を受けられた東北地方等東日本の皆様には、ほんとうにお気の毒なことでした。一日も早い復興をお祈りするばかりであります。

14:46分、全員で黙祷です・・ 思わぬ風雪での景色も見る余裕があったかな

 全員で頭をたれて手を合わせましたが、われ等にもまだ下山という一仕事が待っています。さぁ、出発です。するとすぐに横殴りの雪と風となり、前方の姿が見えなくなるほどの状態もしばしばのような歩きとなります。

 もちろん道なき道のために木や枝があちこちで邪魔をしています。時には雪庇を崩して通過道も必要です。そんな歩きが1時間半ほども続いたでしょうか。

 でも足元の雪はようやく少なくなってきて植林帯に到着、これより樹林下は無雪のためにシューを全員各自担いで下山し、なんとか山中の林道に降り立つことができたのです。

 その後はどっさり雪を積む林道を横移動して、最後はまた雪の残る谷筋をつぼ足で下っていきます。そしてようやく北海道(キタカイドウ)トンネル奥で待つ送迎車へたどり着けました。(16:40)
 結局下りはいろいろありましたが、それでも事故も怪我もなく、なんとか北峰からおよそ2時間半ほどで下ったこととなります。

 みなさま大変お疲れ様でした。さすがに無雪期の普段でも上級コースといわれる横山岳ですが、本日はさらに天候悪化によってグレードは上級以上の骨ある山歩きとなったようです。。

 なお、昨年にもほぼ同じルートでの大快晴の展望とお花のスノーシューを楽しみましたが、こちらからご覧いただけます。

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