余呉 大黒山より北尾根へ'12.5.23

椿坂峠-大黒山-北尾根-雌鳥越-イカ谷山-林道-中河内

 余呉の山々でも大黒山北尾根はまだまだ入山者少なく、道はところどころ踏み跡も消えるほどで、時にわずかな藪状態もあるようなコースですが、そんなアドベンチャールートを歩きたいとの山人もあります。

 そのような人向けのコースを楽しく歩いてきました。もちろん大黒山までの急坂部分は花の多い道でもあって、急登を忘れさせてくれますから、いつのまにか3等三角点の上に鎮座される大黒様に会える大黒山へ小一時間で到着でした。

山名札(右画像)が高いところにありますが、ここは積雪3m以上でしょうかね〜

 ここまでに咲いていた花々はこの時期なのにまだまだ咲き残りが多数見れました。登山口ではカキドオシ、ニョイスミレがいっぱいで、歩きはじめるとオオタチツボスミレが茎を高く伸ばしてまだまだきれいに咲いています。

 歩き始めてすぐのブナの巨樹にはみんな足が止まって見上げることとなります。さすがにトキワイカリソウは終わってみじめな姿となっていましたが、紫花のキランソウ、ニシキゴロモは盛りです。それにイチリンソウが清楚な白花をいっぱい広げて、たくさん咲いていたのには驚きでした。

 それにしても見事だったのはヤブレガサはどちらでもよく目にするのですが、こちらではモミジガサの群生はすばらしく見られ、多数のイカリソウのあの独特の葉姿にも目が止まりました。

 椿坂峠という名の登山口から上がってきましたが、さすがに名のとおり椿がいたるところで咲いています。ヤブツバキは日本全国で見られるのですが、こちらはユキツバキです。分布は東北地方から北陸地方の日本海側の多雪地で咲きます。

 なお、たやすい見分けかたにはヤブツバキより葉が薄いため、葉を日に透かして見るとはっきり葉脈が見えます。この同定方法はネズミモチとトウネズミモチの同じ見分け方と同じですね。

 山頂直下の水場にはブナの枝の倒木が散乱して、余呉トレイルのメンバーによるお手製の樋が埋もれてしまっています。
 水もこの時期なのにもう細くなっているのが確認できます。テント泊時には給水にやや時間がかかりそうです。でも今日はここの水で「レーコー」をいただき山頂の憩いでしたが、実においしかったで〜す。

 さぁ、斜めに立つナツツバキの木や大黒様の前で大休止のあとはいよいよ北の尾根に突入です。ほとんど下り道となってくるために体力はそう必要ないでしょう。
 しかしながら、少々うるさい藪には閉口です。そして道標はいっさいないためにどうしても赤布頼みとなりますがその印も途切れがちです。もちろんトレースもか細く、ときに雲散霧消状態もあり、尾根が広くなるあたりでは赤布探しでうろうろとなります。

 そうこうしている内に雌鳥越への直角に東へふる地点がなかなか出てきません。どうやら尾根をそのまま直進して下っていってしまったようです。この右折地点下あたりでうろうろ道探しにロスしながら、引き返してようやく右折地点の赤布を見つけて、鞍部の雌鳥越からやや上がって点標イカ谷の4等三角点地に到着でことなきをえました。

 道は相変わらずか細く、そして本来なら上谷山や下谷山への展望も利くのですが、本日の天候やや思わしくなく、ただ深くなった新緑を歩くばかりです。
 でも道々のブナ、ミズナラ、ヤマザクラなどの大木や新緑の樹木たちが放出する香りの成分・フィトンチッドを十二分に吸い込み癒し効果をいっぱい受けながら森林浴を楽しんで下ります。

 そして林道が樹間に見え隠れしだしてくるともう里の気配は近く、ルートファインティングの疲れも忘れてやれやれのコース制覇に喜びの感ひとしおとなります。
 しかし、最後に左折しての降り口もまた急坂道となるために足元用心がしっかり必要となりますが、すぐに前面がぱっと開けた草原の「大会会場」という字も消えかけた白い看板に降り立ちました。

 足元にはここでも紫色のカキドオシが群落で、そばにはよく似た花のムラサキサギゴケもこれまた大群生でした。そしてこの後は20分ほど舗装路を歩いて中河内までで本日の歩き約5時間を終えます。

 なお、昨年末にスノーシューで同じコースを歩きましたが、こちらからご覧ください。

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