越前 萱谷より日野山へ'12.5.24

武生=五分市本山口-萱谷登山口-589p-日野山-室堂-日野神社-王子保

 万葉の歌人や紫式部の歌に詠まれた山として越前では名のとおっている日野山(794.5m、2等三角点)に初見山でした。昔泰澄により開山された越前五山のひとつであり、越前富士ともいわれています。

 この山には深田久弥も味真野の萱谷からのコースで登り、中平吹に下ったとされているのを知ったために、ならば彼が見たであろう景色も見ようとのコース取りとしました。

日野神社奥宮のある山頂 日野山からは部子山、能郷白山が見えました。

 山頂からのすばらしい景色です。普段から週末のにぎわいはこの展望によるものだろうとよく分かりました。もっとも今日の天気なら遠望に泣いたのもいたし方ありません。
 展望板によると本来なら東に白山はもとより、荒島岳や御嶽山などの層々たる百名山の山並みが望めそうです。でも今日のところは北に花の文殊山が見られたのでよしとしましょう。笑

 もっとも私は展望よりも登山道沿いの植物たちに気がいきます。本日の目は萱谷から上がって宮谷分岐から上にずっとあちこちに見られたミツバノバイカオウレン?の大群落には驚きの一語でした。
 ミツバノバイカオウレンといえば亜高山以上の高い山に、また中部地方以北が分布とありますが、そのどちらも範囲外でよくもこんな低山にあるのかとまさに驚愕で、今回の歩きのなかでのビッグニュースでした。

 もっとも葉ばかりでその中には上左画像のような若い果実がわずかに立っていましたが、葉を掻き分けて見ると中には小葉が5個のバイカオウレンらしきものもあったみたいで、混生しているのかもしれません。可能なら来春もう少し早めての来訪でお花そのものの確認ができればいいのになぁと思いながらの眺めでありました。
 いずれにしてもミツバオウレンかミツバノバイカオウレン、はたまたバイカオウレンなのかなんとしても自らの目で確かめたいものであります。

 しかし、山野草は端境期でそう多くは見られませんでした。ユリ科のアマドコロとバラ科のミツバツチグリです。

アマドコロ ミツバツチグリ

 一方、樹木はいろいろと見られました。しかしつぼみ状態でのものもいろいろで樹木の花はこれからの方が多くなるのでしょうか。

ササの花 ツクバネウツギ タニウツギ ヤブデマリ アズキナシ
ハリエンジュ エゴノキ アマヅル ガンピ ナンキンナナカマド花跡

 萱谷コースは最初は木の階段で急登ですが、地蔵さんの展望台あたりから次第に緩やかになってきます。しかし、宮谷分岐を過ぎると589ピークへ向けて急勾配が待っていますが、それもしばらくですからそう大したことはありません。
 そして荒谷分岐をすぎると最後の山頂直下の岩つきの急坂となります。でもずっとフイックスロープが設置されておりますから難なく登ることができます。

 山頂はそこそこの広さですが、なによりも東方面の展望はすばらしく、ゆったりのんびりと過ごせました。そして下りはやはり直下は樹林下で日があたらないのか岩がすこし苔むした状態の箇所があって、下り道はやや慎重に歩きたいものです。
 そして何度も林道が交差するなど、あまりにも登山道がズタズタのような気がしました。約半分くらいでそれもなくなって歩きやすくなります。

 本日は上り1時間半、下りは1時間20分とゆったり歩きで楽しみました。ただ、行きのバス停から登山口まで半時間、帰りの日野神社からJR王子保駅まで40分と舗装路歩きで疲れました。

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