湖北 横山岳'12.5.26

 今年も2度目の横山でした。この度はブナ林と眺望の横山岳を東尾根往復でゆったりと楽しむことができました。例年になく積雪多く、花と滝と渓流の変化の楽しめる白谷コースはいつまでも残雪で危険が残り、通行が危ぶまれて入山者もこれを避けています。そのようなことから、一番安全な道を辿ろうとのことでした。

 駐車場のある白谷登山口よりさらに奥に進んで、赤い夜這い橋の手前を右折するとすぐに東尾根登山口の道標が立っています。
 一面にはシャクが大繁茂でした。この種はセリ科の春咲きグループでは一番背の高くなるお花でもあります。その近くにはあたりの景色にアクセントをつけるかのようにピンク色のタニウツギが今を盛りと咲き誇っています。

東登山口の様子 シャク(セリ科) タニウツギ(スイカズラ科)

 すぐに急登となってきますが自然林続く道ばかりで、ずんずん高度を稼いで行きます。すると出てきました。お目当てのブナの森です。この山域のブナは過去に何度か伐採の手が入ったようで、まだまだ若い青年のような元気はつらつの二次林でしょう。

 

 

 

 これぞ五感で感じる森の恵みを楽しめます。静かななかにもやわらかな揺れる木漏れ日をいっぱい浴び、鳥のさえずりなどをBGMにして、のんびりゆったり立ち止まりながらの深呼吸で、おいしい空気を胸いっぱい吸い込みます。。
 このように森の中に身をおくことで、心地よく気分もすっきりしリフレッシュできる森の効用は、まさに森林浴としてぴったりです。
 たくさんの樹木たちの発散する香りの含まれる物質、フィトンチッドは昨今健康増進に大きく役立つといわれてから久しいのです。

 そして林床にはエゾユズリハやクロモジの小低木も林立し、ウスギヨウラクも開花が始まったようです。足元にはツクバネソウが咲き初めで、さらに目を凝らしてすすむと地を這うような低木のヤマシグレの蕾もしばらくではじけ、えもいわれぬお花を咲かせるのでしょうか。

ウスギヨウラク(ツツジ科) ツクバネソウ(ユリ科) ヤマシグレ(スイカズラ科)

 チゴユリは最盛期ですが、ユキザサはまだまだほとんどが蕾ばかりです。そして東尾根のお花の売りとなっている大群生のイワウチワ(葉柄基部が心形)やトクワカソウ(葉柄基部が円形またはくさび形)はみな終わりましたが、それでも寝ぼすけさんがわずかに咲き残って、見てみて!と迎えてくれると、花好きでなくとも笑顔になれる花姿に、にっこり微笑んで登山者は先を急ぎます。

チゴユリ(ユリ科) トクワカソウ(イワウメ科) ツルシキミ(ミカン科)

 ブナの樹林から空が見えるようになると、イワウチワからイワナシの群落へとなってきます。このイワナシも花から若い実になり代わろうとしていますが、すぐに東峰到着となりました。
 ここまでなんと2時間もかかってしまいました。でもこの東峰ピークはやせ尾根の通過点で、どこを探しても東峰なる表示は見当たりません。あるのは↓の石標と横山岳へ30分の表示板のみです。

 

 さぁ、山座同定としましょう。でもあいにく暖かすぎて、展望はそうはっきりしません。それでも東へ金糞岳、伊吹の頭や己高山に小谷山など、北側へは金草岳に冠山、左には蕎麦粒山、能郷白山、黒壁、三国岳に左千方も確認できます。

左から金糞岳、右へ伊吹の頭 左から黒壁、蕎麦粒山に冠山と金草岳

 そして稜線を半時間で横山岳で、相変わらず人気の山頂です。昼食中に登山者の動きを見ていると、ほとんど三高尾根から上ってきて、東尾根を下っていかれるようです。 
 残念ながら山頂にある「余呉方面へ」の標示道から来る登山者はなさそうです。西尾根は余呉トレイルクラブの手による整備ルートですが、こちらの道のすばらしさがまだまだマイナーなのが残念です。
 でもその内にきっと横山岳なら西尾根を歩かなくてはとの声が出てくるはずです。まだ歩いていない方は是非とも西尾根から登って、三高尾根への周回縦走をお勧めします。
 それは白谷のような安全度にやや問題ある道と異なり、西尾根コースは比較的安心して登れるからです。また、それになんといってもお花の多いのが売りですから〜♪

 

 山頂すぐの東側には残雪もわずかに見せてくれます。そしてそばにはスミレサイシン、ミヤマカタバミの残り花がまだまだきれいでした。

スミレサイシン(スミレ科) ミヤマカタバミ(カタバミ科)

 のんびり山頂の憩いを30分ほど楽しんだあとは、また来た道をゆったりと下山です。上りは2時間半で、下りは2時間のゆったり行程となりました。登山者のみなさん、お疲れ様で・し・た〜〜

 そうそ、東尾根下山口より岐阜の方の車に同乗させていただけたのはラッキーでした。お世話になりありがとうございました。

ホームヘ